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パソコンを使おう。情報の消費者ではなく、生産者になろう。

Newsweekを読んでいたらこんな記事を見つけました。

国際学力調査PISAの調査によると、日本の生徒(15歳)の読解力が前回8位から15位に大幅に低下したそうです。そしてその原因として指摘されてるのが、なんと「コンピュータ形式のテストに慣れていない」こと。つまり読解力以前に紙ではなくパソコンで受ける試験に戸惑い、正答率が落ちたというのです。

1. 日本は世界で唯一、子どものパソコン使用率が低下している

こちらの図をご覧ください。世界の15歳のパソコンの使用率です。

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日本の生徒のパソコン使用率は低く、なんと発展途上国以下になっています。さらには学校での使用率は最下位。とんでもなく学校教育のIT化が遅れているわけです。一方でIT化の進んだデンマークなどでは宿題はパソコンが必須で、これがないと提出すらできません。

そして日本の15歳のパソコン使用率は2009年の48%から10年経った2018年には、なんと35%に減少しているのです。一方で他の国は大幅に使用率はアップ。中国マカオは19%から71%に、韓国も23%から63%と大きく上昇しています。ではなぜ日本人はパソコンを使わないのでしょうか。

2. 情報の消費者から生産者になろう

これは日本の若者の多くが「情報の消費者」で満足しているからだと僕は考えています。パソコンと比較してとんでもなく高いのはスマホの使用率です。今の時代、中学高校大学生でスマホを持っていない人はほとんどいないでしょう。多くの若者がTwitterやInstagram、TikTokやYouTubeをスマホで楽しんでいます。これは「情報を消費している」状態です。

情報を消費することに満足している人は、情報を生産しようとは思いません。たとえばYouTubeの動画を自分で作るには編集にパソコンが必要ですが、見てるだけの人には必要ありません。

先ほどは15歳を対象にした調査結果でしたが、僕の実感からすると大学生でも日常的にパソコンを使う人はかなり少ないと見ています。持ってはいても、使うのは課題をこなすときだけ。今はオンライン授業の影響で使う頻度が高まったと思いますが、それでも必要最低限のことにしか使わないでしょう。僕の周りでもパソコン買ったけど全然使ってないという人がたくさんいます。

これはちょっと自分には信じられないことで、僕の場合はパソコンがないと生活が成り立ちません。なぜならこのnoteの執筆しかり、TwitterやInstagramでの発信しかり、パソコンがないと作業が何もできず、仕事にならないからです。言い換えれば、僕はパソコンを使って情報を生産することが仕事で、それによってお金を得ています。

情報の消費者である限り、時間とお金を延々と搾取されます。それはそうでしょう。自分では何も価値を生み出さないわけですから、誰かが作り出す情報に自分の時間とお金を垂れ流すしかないわけです。これは非常にまずい。

この前も質問箱に「パソコンがあったら何ができるんですか?」という衝撃的なメッセージが社会人の方から届きました。1人や2人ではありません。何人もの方からパソコンがなくても全く問題ないとの意見が寄せられたのです。

何か新しいものを生み出す営みはとても楽しいものです。文章を書いたり、動画を作ったり。創造的な活動は豊かな生活に必須です。しかし創造的な活動は、スマホからは生まれません。パソコンを使う人が少ないということは、情報を生み出す創造的な人が減っていることと同じです。時間とお金を搾取されないためにも、パソコンというツールをフル活用して情報を生産する必要があるわけです。

もちろん本や雑誌から知識を得ることも大切です。これは消費ではなく学習です。学習したことを生産に活かすことで、創作のサイクルが生まれるわけです。例えばこのパソコン使用率の記事はKindle Unlimitedで読めるNewsweekで見つけました。Kindle Ulimitedには毎月980円を払っていますが、読んだ本や雑誌から得た情報は僕の創作活動のネタとして活きています。ただお金を払って情報を消費するだけ終わりではないのです。

3. 究極の理想はスマホだけで全てを完結させること

僕は今、情報の生産者としてパソコンを使って、執筆をしたり動画を作って生活しています。また理系大学生ということもあり、卒業研究のためにプログラミングをしています。起きている間はほとんどパソコンを触っていて、一年で使わない日は数日しかありません。

しかし究極の理想は「スマホだけで全てを完結させること」だと思っています。これはどういうことか。

最近尊敬する経営者の方とお話をしたときに、最近は仕事をなるべくスマホで完結させるようにしてると話していました。パソコンでできる仕事は自分以外の誰でもできる。なら俺はそこに時間を割くのではなく、アイデアを考えたり的確な指示を出すのに頭を使いたいと話していました。僕はこれを聞いてハッとしました、

今の僕は四六時中パソコンと向き合いながら、忙しく手を動かしています。しかしこれは理想的な状態ではありません。本当に理想的なのは、自分が存在しなくても動く仕組みを作ることです。例えば自分で作った服を売りたいとき、まずは自分でサイトを作ったり買ってくれそうな人に営業をかけます。最初は1人でもなんとかなるかもしれませんが、規模が大きくなるにつれて誰かに任せる必要が出てきます。このときに人に任せたら不安だからと最初と変わらずサイトを改良したり営業も自分でしていては上手な経営とは言えません。誰でも再現できるように人に教え、自分が何もしなくても、たまにスマホで指示を出すだけで回るようになれば、最低限の労力で規模を拡大できるわけです。

ただこれはあくまで理想で、実際はトップの人は誰よりも頑張っている場合が多いです。いくら仕組みを作ってもトップがやる気がなくては意気消沈してしまいます。ここで僕が伝えたいのは「なるべくスマホで完結するシステム」を考えることです。

例えば新しく化粧品を紹介するインスタアカウントを作るとしましょう。商品ごとにイラストレーターで綺麗な投稿を作り、タグを考えたりするはずです。しかしその度にパソコンを開くのはかなりしんどい。これをスマホだけで完結させようとすると、例えばテンプレの背景画像とタグをあらかじめ用意し、投稿の際はスマホでストーリーを作る画面で画像を作るという策が考えられます。テンプレさえ最初に作れば、あとはスマホで作業するだけ。これだけで工数がかなりカットできます。実は今の例は最近僕が実践してることで、インスタやツイッターの投稿はなるべきパソコンを使わず、スマホで終わらせることを心がけています。手軽に作れるので心理的負担がかなり少なくなりました。

というわけでスマホを使わずに全てを完結させるのが理想だと僕は考えています。が、これはあくまで最終形態。誰しも最初のうちはがむしゃらにパソコンと格闘して頭を働かせる必要があります。そもそもパソコンさえ使わずTwitterやYouTubeから垂れ流される情報を消費してる人はスタート台にも立ててません。

最近はパソコンの値段もかなり下がり、iPhoneを買うお金があれば、新品のMacbook Airが買えます。

Macじゃなければもっと安いパソコンもあります。パソコンは決して手が届かない高価なものではありません。少しでも何かを生み出したい、作ってみたいという気持ちがある方は、ぜひ購入して創作活動を始めてください。

情報を消費するだけでは味わえない、生み出す楽しみがあなたを待っています。それでは素敵な1日を。

最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!