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真の友情は同じレベルの人間としか存続しない

これはF(エフ)という漫画のとあるシーンだ。新天地に飛び立った天才レーサーの主人公軍馬。ひとり故郷に残った平凡な外見ながら非凡な整備士の才能を持つタモツが、自分も軍馬に負けぬよう鍛錬を積み、いずれ軍馬から必要とされた時に期待に応えらるよう準備をしようと決意を新たにする場面だ。
(FはLINEマンガで読むことができる こちらから)

私はこのシーンに、真の友情の姿が描かれていると思う。

なぜなら、同じレベルの人間であり続けない限り真の友情は長続きしないからだ。ステージを上がっていく友人とこれからも友人でいるためには自分もステージを上がらないといけない。

真の友情は同じレベルの人間としか存続しないのだ。


私は成功するための秘密の鍵を一つ知っている。
それは成功へのエスカレーターを登る、ということだ。

君たちの友人が下らないことで時間を潰している間に、少しでも勉強をしたり将来に対して投資をするの。そうやって何年も経つとものすごい差ができてて、結局美味しいところは全部持ってけるのだよ。成功のエスカレータは最初は混んでるけど上の方に行くとガラガラで後は自動的に上がってく。

これは私の好きな言葉で、金融日記で知られる藤沢数希氏のブログにあった一節だ。

みんなが遊んでいるときに一人鍛錬を積み、逆にみんなが頑張るときに一人で思いっきり遊ぶ。この繰り返しだけで簡単に頭一つ抜きん出た存在になれる。
自分のステージが変われば、付き合う友人が変わるのは、必然だ。みなさんも昔を思い返してほしい。

中学、高校、大学、社会人とステージが変わるに連れ、付き合う友人は変わっていったはずだ。私は明確に変わっていった。そのサイクルは歳を取るごとに早くなっている。

中学生の頃は自分の生活圏は自転車で行ける範囲の地元だけだったから、中学の3年間、そこまで付き合う人間は変わらなかった。

高校生になり電車で通学するようになると、一気に広がった。何より地元の荒れた中学では一人も出会えなかった、自分と同じくらい知的好奇心があり、志が高く、話の合う友人に出会えた。私は高校に入ってから中学の友人と会ったことは一度もない。それは私がステージを上がったからであり、その他の中学の友人もステージを上がるには上がったのかもしれないが、それは私とはまた違うステージであったからだ。その後我々は2度と会うことはなかった。

しかしやっと出会えた高校の友人も、大学に入ってステージが変わり、会うことはほとんどなくなった。私を含め、高校の友人は皆世間一般でいう名門大学に入ることが、10代の青春の集大成だと思っていた。東大、京大、東工大、一橋。私の友人は皆そういった大学へ進学した。一浪を経てようやく大学に入れた私は、ほっとした。これでようやく闘いから解放されたのだと。偏差値を競い、模試の点数で一喜一憂するような精神をすり減らす闘いは終わったのだ。これでようやく豊かな人生が始まる、と。

ただ現実は違かった。それまでより残酷で過酷な闘いが始まった。私は経済的自由を求めて戦い始めた。大学の同級生の多くは豊かな家庭出身で、自分では到底経験できないような余裕のある生活を送っていた。聞くに、親が官僚だったり商社だったり、それで海外育ちで英語が生まれながらに話せる、などなど。そう言った学生が豊かな資金力をバッグに海外留学に行き、体育会で部活動に勤しみ、履歴書に映える綺麗な数々の経歴を引っ提げ就活をし、両親と同じく高年収の企業の内定を勝ち取り、豊かな生活を謳歌するのだ。

私はそんな不条理を許せなかった。19歳の私は怒り狂った。本当に怒っていた。私は人一倍負けず嫌いで、自分が他人に劣っていると思い知らされることを拒んだ。当時の私には、他人は他人、自分は自分と割り切る頭がなかった。私はこの不条理に抗うことにした。電化製品の転売で資金をため、ブログを始め着実に規模を拡大させていき、学生にしては豊かな生活を送ることができた。私は自分が誇らしかった。

しかし、大学生活で出会った友人は、私のことを理解できなかった。何も考えず飲み会に行くのが当たり前だった大学一年生、私はずっとジモティで割安のApple製品を探し、見つかれば価格交渉をし購入し、それをメルカリでひたすら売っていた。アルバイトではなく、なぜそんな卑しい方法で小銭を稼ごうとするのか、大学の友人は理解できなかった。1年生が終わる頃には彼らとは疎遠になった。

2年生になると、そんな自分を認めてくれる友人と会った。いわゆるビジネスコンテンストを主催する学生団体に顔を出すようになった。彼らはプログラミングだったりマーケティングを学んでいて、私のような小さな規模ながら自分で商売をする人間を受け入れてくれた。しかし、彼らと親交があったのも、1年に満たなかった。彼らが語るビジネスプランは壮大で、創業3年で年商100億円、7年後には上場しますと声高々に綺麗なパワポを作っていた。でも誰一人として始めなかった。何より誰一人として自分の頭で1円たりとも稼いでいなかった。行動もせず、1円に対する貪欲さもなく、絵に描いた餅ばかり量産する彼らと一緒にいて、私は立派な商売人になれるのだろうか?集まりに足を運ぶ回数は次第に減り、私はフェードアウトした。それ以降誰とも会うことはなく、彼らが今何をしているかは分からない。


真の友情とは同じレベルの人間としか存続しない。

私は経済的自由を求め、その道でステージを上がると決めた。必然的に、その道に興味がない友人とは疎遠になった。しかしそれは健全な友情だと思う。互いが違うステージにいるにも関わらず、言いたいことを言えず惰性でつるむ関係性は不健全だ。

それは裏を返せば、自分が心から尊敬する友人と、これからも友人でいるためには、自分も彼と同じくステージを上がらないといけない、ということになる。愚痴を言っている場合ではない、1年前と同じ話をしている場合ではない。行動し、失敗し、反省し、また行動し、経験をアップデートしていかなくてはいけない。

私は自分自身を昨日より今日、今日より明日、精神的にも肉体的にも強い存在にしたいと思いながら日々を過ごしている。そしてどうせ同じ時間を共有するなら、同じ志を抱いた友人と共にいたいと思っている。

それは同時に、その鍛錬を怠ることは、彼らとの友情の破局を意味する。

真の健全な友情の存続のためにも、私は強くならなくてはいけないのだ。強くなり続けるための努力を継続しなくてはいけないのだ。走り続けなくてはいけないのだ。

私はまだこの戦いから降りるつもりはない。



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