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ケタを増やしたり減らしたりしてみる

最近ハマっていることの一つが、仲の良い友達とちょっと高いご飯を食べに行くことだ。ちょっと高いというのは客単価が1万円以上のコースのことで、焼肉や中華や寿司に、親しい友人数名で月に2,3回行っている。

僕はまだ学生だから、1万円以上の料理はかなり高級な部類に入る。今までは行ったとしても誕生日とか記念日くらいだったが、ある程度経済的自由を獲得できたおかげで行けるようになった。それまでせいぜい客単価3000〜5000円くらいのイタリアンとかエスニックによく行っていたから、それが1万円になるということは料理に対して払えるケタが1つ増えたことになる。

今まで特別な日以外リーズナブルなお店でしかご飯を食べてこなかった僕からすると、このケタのレベルアップは新鮮だった。僕は舌が肥えているわけではないが、たしかに3000円の焼肉食べ放題と1万円の焼肉のコースだと明確な差がある。味はもちろんこと、お店の雰囲気だったり接客は確実に1万円のコースの方が良い。料理も空間も質が高いから、自然と一緒に来てくれた友達との会話も弾む。3000円飲み食べ放題の居酒屋で隣の客と肩がぶつかりながらビールを飲む体験より明らかに質が高く、1万円を払う価値は十分にあると感じている。ケタを1つ意識的に増やしたことで、今まで知らなかった質の高い食の世界を知ることができたわけだ。

この体験をきっかけに、ケタを自在に増やしたり減らすことを意識するようになった。例えば最近ケタを増やしたものの1つが、読書量だ。去年は年間100冊ほど読んだから、1ヶ月あたり8〜9冊のペースで読んでいた。今年に入ってからはもっとたくさん読もうということで月15冊のペースでここまで来ている。1ヶ月に読む本の数のケタが増えたわけだ。これは効果があった。僕はこの日は本を読むと決めた日は一気に3〜4冊ほどをまとめて読む。集中してひたすらページをめくる。これはもはやスポーツに近い。全部読み終わる頃には体も頭もクタクタになる。しかしゆっくり1週間かけて1冊読む場合よりも、頭に入る情報量はこっちの方が多い。しかも同じ日に読んだ別の分野の本と結び付けながら読むことができるため、より高度に情報を得ることができる。これまたケタを増やすことで新しい世界を知れたのだ。

逆にケタを減らすことにも意味がある。自炊していた頃、1食あたりのコストの限界に挑戦した。当時は鶏胸肉の低温調理にハマっていた。胸肉だけじゃ寂しいので卵も低温調理中の鍋に入れて半熟卵を作っていた。ご飯の上に肉と卵をのせて、キムチをトッピングすれば完成。高タンパクかつ低脂質の丼ぶりが出来上がる。この料理のコストを計算してみよう。

ご飯は多めに食べるので1合。1合は150g。Amazonで5kg2680円の無洗米を買っていて、150gあたりの値段は80円だ。鶏胸肉は100g80円で近所のスパーで買えて、一食200gほど食べるので160円。卵は10個200円のパックで買うから1個あたり20円だ。キムチのトッピングは少量なので30円だとすると、合計コストは290円になる。外食すれば1000円はかかるから、自炊してコストを切り詰めることでケタを1つ減らせたことになる。

服も同じだ。僕はブランドものの服に関心がなくて、ユニクロの服しか基本来ていない。今一番着ているのは1500円で買ったトレーナーで、既に50回は着た。つまり1回あたり30円で着ている計算だ。1着1万円のブランドのトレーナーを着ていたら、同様に50回着るとすると1回あたり200円になる。これもユニクロを着ることでケタを減らすことができた。

もっともコスパの良い服を着ることが正義だとは思っていない。自炊もそこまで切り詰めなくて良いし、好きなものをたくさん食べることも大好きだ。僕が言いたいのは、自在にケタをコントロールする能力を高めてみよう、という提案だ。ケタを増やしたり減らしたりできるようになると、お金に対する意識だったり価値観が研ぎ澄まされてくる。ケタが違うもの、高いものと安いものの違いは一体何なのだろう。素朴な疑問を日頃から検証する人とそうじゃない人の差は気づかないうちにどんどん広がっていく。

新生活が始まる今、ぜひ身の回りのケタについて考えてみてほしい。新しい発見がきっとあるはずだ。

それでは素敵な1日を。


Amazonで買ってる無洗米はこれです。Amazonで買えば重たいお米を家まで運ぶ手間が掛からないのでおすすめです。


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