見出し画像

サラリーマンは想像以上に勉強になっている

社会人になってまだ1年も経っていませんが、サラリーマン生活は想像以上に勉強になっています。サラリーマン、やらなくていいかなと思いながらも興味のあった会社に内定をもらって働いていますが、やはり学生時代には想像できなかったサラリーマンでしか気付けないことがたくさんありました。というわけで社会人1年目のフレッシュな視点から勉強になったことを書いていこうと思います。

端的に伝えることの大切さ

「結論ファーストで話す」というのは大学生でも聞いたことがあると思います。僕も学生時代からそれは意識していましたが、やっぱり実際に組織で働いてみて初めて本当の結論ファーストというものを学びました。

とにかく上司は忙しい。一分一秒を無駄にできない彼らに対して質問や業務連絡をするとき、ダラダラ長いメッセージは「失礼」にあたります。パッと見て結論と要件が分からないメッセージはダメなメッセージだということを最初に教えてもらいました。

新人なので業務で分からないことはたくさんあります。それを一から文章で説明していたのでは膨大な文章量になってしまいます。どうしても長い説明が必要な場合は冒頭に「○○について△△という理解であっていますか?こういう経緯で疑問に思い質問させていただきました。(以下説明)」というように冒頭で要件を伝える構成にするよう心がけています。

コミュニケーションコストを極限まで減らす。この力はどんな仕事でも求められます。在宅勤務が増えた今、特にテキストで説明する能力が大切で、構造化された文章を短時間で仕上げる能力もだいぶ鍛えられました。

効率化こそ命

ある程度規模が大きい会社だと、全ての仕事は「お金を稼ぐ仕事」「お金を守る仕事」の二つの分けられます。例えば前者は営業で、後者は経理といった感じです。実は僕は今、後者の「お金を守る仕事」をしています。ある部署の取引に問題がないかとか、ちゃんと規約を守っているかとか、そういう細かいことをチェックする仕事です。(ベンチャーだと稼ぐ仕事も守る仕事もごっちゃになってる、または稼ぐ仕事だけで守る仕事はないという場合も多々あります。)

これは今まで自分がやってきたことと大きなギャップがありました。なぜなら僕がずっとやっているこのブログの活動は稼げれば何でも良かったからです。一緒に仕事をする人が業務を放り出してトンズラしても、それは自分の仕事なので自分にしか迷惑がかかりませんでした。しかし今はそんなことが起きたら自分が損をするわけではなく会社が損をします。だから会社が損をしないようにみんなでチェックをするわけです。当然そこには時間と労力がかかります。

また僕はブログの仕事を完全に個人でやっているので、自分の仕事についてExcelでデータをまとめてパワポにして他の人に説明するなんて機会もありませんでした。しかし会社は違います。社内に説明するためにデータを分かりやすいように整理したり、資料を作り込んだりする必要があります。

ブログみたいに僕が1人でやる仕事だったら、フォーマットなんてどうでもいいんです。僕が分かればそれで十分なのですから。しかし会社はそうはいきません。誰でも初見で分かるように体裁を整えなくてはいけないのです。

そこで大切なのが効率化です。フォーマットがあらかじめ決まっているのですから、作業は自動化することができます。数字を打ち込めば自動で所定の形に数値や文章が出てくるExcelを作ったり、プレゼン用のパワポのテンプレを作ったり、定型文は辞書に登録したり。

一個一個の作業にかかる時間は1分くらいかもしれません。でもこの先100回、1000回と繰り返すなら、それを自動化するだけで100分、1000分と数十時間単位で作業時間を短縮することができます。

こうして効率化の重要性を身をもって学べたのはいい機会でした。この先自分で何か事業をするにしても、一個一個の作業時間を短縮することの大切さが分かっていれば無駄な作業を減らすことができます。

それでも無能なおじさんはいる

僕がいる会社は学歴が大きく偏っています。基本的に8割は早慶以上の人で占められています。学歴がある=優秀ではありませんが、それでも学歴がある方が優秀である確率が高い、というのは間違っていません。実際に働いていても恐ろしく頭がキレる人が多くて刺激をもらっています。

しかしそれでも無能なおじさんはいます。結論が見えない話をダラダラしたり、仕事のための仕事をしたり。特に後者、「仕事のための仕事」はお金を守る仕事にはありがちです。なぜならお金を守る仕事は成果が見えづらいからです。営業ならいくら儲けたか、その金額で客観的に誰でも成果が評価できます。一方でお金を守る仕事にはそれがありません。報告を素早くしたとか、放置されていたデータを分かりやすく整理したとか。貢献していることに違いはありませんが、どれくらいの貢献度か定量的に判断しにくい。その結果、何とか評価を上げたいおじさんたちはやらなくていい仕事を部下にやらせ、「うちのチームではこんなことを調べました!すごいでしょ!」とさもすごい仕事をしたかのようにアピールをするのです。やらなくていい雑務を任せられる僕たちはたまったもんじゃありません。

それでも側から見るとそのおじさんは話が上手で優秀そうに見えるのです。近くで見てる僕らからすると無能なおじさんなのですが、彼は上手に隠しているのです。一見優秀そうな無能おじさんには気をつけた方がいいという教訓も学ぶことができました。

それでも回る大企業はすごい

しかしそんな無能おじさんがいても回るのが大企業のすごいところです。僕がいる会社は毎年数百億、数千億の純利益を叩き出している大企業です。年収も日本企業の平均と比べるとずっと高いです。しかしめちゃくちゃ残業するかというとそういうわけではなく、さっき説明したような無能なおじさんもたくさんいます。それでも安定して高い収益を出し続けられる構造が出来上がっているというのが大企業のすごいところです。

僕のブログは当然ながら僕が真面目に更新しないと何も得られません。僕が走り続けないと消滅してしまいます。しかし大企業は1人辞めたところで何の影響もありません。その部署でエースと呼ばれる人が辞めたって、2週間もすれば何事もなかったかのように回り始めます。とにかく誰がやってもうまく仕事が回るように仕組みが作られているのです。

この仕組み化は僕も学ばなくてはいけません。僕という人間は1人しかいないのですから、ブログをやるにしても他のことをやるにしても人にお願いするなり、自動で回る続ける仕組みを作る必要があります。仕組み化が大事というのも大きな教訓でした。

サラリーマンの世界は狭い

ただ、サラリーマンの世界は狭いです。僕の会社にいるほとんどの人が、自分たちの会社ほど素晴らしい場所はないと思って生活しています。自分の会社が大好きなのはいいことです。給料も高く、労働時間もそこまで長くなく、やりがいも適度に感じられます。しかし、外の世界は広いのです。

早慶どころか大学を出ていなくても自分で起業して数十億、数百億の資産を築いてる人なんてたくさんいます。いい大学を出ていい会社に入る=勝ち組、では全くありません。お金がなくても自分の好きなことをして幸せに暮らしている人もたくさんいます。大企業にいる人はそういった今まで自分の身近にいなかった人たちの生き方を無視する、あるいはバカにする傾向があるように思われます。

世界は広いのです。会社の世界、サラリーマンの世界が全てではありません。外に目を向け、いろんな人の生き方に触れ、リスペクトを忘れない。大切なことです。これができないと井の中の蛙になってしまう。もちろん井の中で自分はすごいと驕り高ぶるのもある意味幸せかもしれません。でも外に目を向け、世界は広いことを知った方が人生楽しんじゃないかと僕は思っています。会社の外とも繋がりを持つことの大切さを学べたのも大きな収穫でした。


こんな感じでサラリーマンは想像以上に勉強になっています。まだ社会人になって10ヶ月も経っていませんが、その中でかなり大切な事実に早めに気付けたのは大きな進歩でした。この先もずっとサラリーマンを続ける気はありませんが、どうせ働くなら学べるものは全部学んでやろうくらいの気概はあった方が良いです。引き続き僕らしい視点で働くことの意味を探していきたいと思っています。

それでは素敵な1日を。


最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!