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アンチ小手先のテクニック。近道はない。王道を行こう。

僕は小手先のテクニックみたいなものが大嫌いで、「急がば回れ」ということわざの通り、付け焼き刃のインチキで近道しようとしても結局徒労に終わると思っています。

僕のTwitterInstagramでは「〇〇の技を教えてください!」という小手先テクニックください質問が来るたびに「そんなものはない」とビシッと断ってるわけですが、やはり皆さん気になるのか、同じような質問が絶えません。

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例えばこちらの質問。

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もしも僕がそれっぽいことを箇条書きにして「この5個さえ守れば年収アップ!」みたいなしょうもないこと言ってフォロワー増やそうとする"いんふるえんさー"だったら、「1周目は太字の所だけまず読んで、2周目はその周辺も読む!これなら速く読めるかつ頭に定着する!」とそれっぽいことを言うかもしれません。おそらくこの質問者さんは「みんな知らない中島だけのオリジナル読書法」を聞きたかったはずです。しかし残念ながらそんものはありません。

至極当たり前なことを言いますが、読書とは「本に書いてある文章を読んで理解する」ことです。これが読書の本質です。であれば、僕らが読書においてすべきことは、「ものすごく集中して文章を読んで必死に頭で理解する」こと以外ないんですね。そして僕はこの本質だけを忠実に守っています。なので速読法みたいなものも使ってません。

僕は日頃から「いっぱい本を読もう」と発信してます。それを聞くと「たくさんの本を短時間で読める裏技があるはずだ」と思う人もいるでしょう。でもそんなものはないんです。結局、読書も経験がものを言うんです。何冊も何冊も読んでいるうちに読むスピードが上がったり、「ここが大切な所だ!」と目星がつくようになります。

逆に今までろくに本を読んだことがない人が小手先の速読術とか読解術を学んだところで、そもそも文章を理解する下地がありませんから、豚に真珠とは言い得て妙、読めば読むほど意味不明になり、読書がどんどん苦痛になると言う負の連鎖が待っています。

僕は読書の際にはメモは滅多に取りません。理由は本当に大切な部分だったらメモなんか取らなくても頭に刻み込まれるはずだからです。逆に頭に残らないなら大して重要じゃなかったんだと割り切るようにしています。

「そんなのせっかく読んでも忘れたら意味ないじゃないか!」と思う人もいるかもしれませんが、僕はこれでいいと思ってます。一冊をじっくり読むより、興味を持った分野の本を超集中して超たくさん読んで、そのたくさん読んだ本の中に共通して書いてある本当に大切なエッセンスを2,3個心に刻んで実践することを意識しています。つまりきちんと頭で覚えてる箇所はほぼありません。でもこれでいいんです。大体読んだ本の内容を全て覚えるなんて、少なくとも僕の頭のスペックでは不可能です。とにかくバーっと読んで、大量の情報を仕入れて、完璧に覚えずとも「あ、これ本にあったやつだ!」とふとした瞬間記憶が蘇るくらいの感覚で十分だと思ってますし、実際にかなり成果が出ています。

ただ何度も言ってるように、読書に正解はありません。一冊を何回も読むでもいいし、図を書いてまとめるでもいいでしょう。ただ突き詰めれば読書の本質は「文章を読んで理解する」であり、これさえ守ればあとは個人の自由で何をしても問題ないってことだと思ってます。

ここまで「読書術なんて小手先のテクニックは無意味だからまず真剣に本を読め!」という話をしてきましたが、他の分野においても小手先のテクニックは無意味です。

「1日5分で痩せるエクササイズ」とか「誰でも稼げる副業」とか「絶対内定もらえる就活術」とか、そんな小手先のテクニックが巷には溢れています。そりゃ人間誰でも面倒臭いことは嫌いですから、できれば頭も体力も使わず、楽して生きたいと思うものです。それは僕とて同じです。でもですね、やっぱり世の中のすごい人ってのは、そこで楽な方に流されず、自分の頭で考え、しっかり本質を見極めて王道を行ってるんですよね。

冷静に考えれば、5分のエクササイズで痩せるわけありません。体重を落とすなら「摂取カロリー<消費カロリー」のシンプルな大小関係さえ守ればOKです。運動も大事ですが、それ以上に食事管理が大切だとちょっと考えれば分かります。

誰でも稼げる方法があれば世の中に貧乏人はいません。まずそんな美味しい方法、他人に教えませんよね。真っ当にお金を稼ぐなら人が求めるサービスを作ったりモノを売ったり、誰かを幸せにしてその対価としてお金をもらうこと以外ありません。

就活なんてのも「企業が求める条件に自分がいかにマッチしてるかをアピールできるか」が焦点です。最近「人事に好印象与えるテクニック」として「今日の面接のフィードバックをください」という逆質問が流行っていると聞きました。実際に僕が面接したときも同じことを言ってる学生がめちゃめちゃいました。でもこれってアホらしいじゃないですか。みんなと同じこと聞いても、「またこいつも同じこと言ってやがる。自分で考えないでテンプレ言ってるだけだろ。」と悪印象になるのは目に見えてますよね。自分の頭で本質を見極めず、小手先のテクニックに頼るからこんな悲劇が起きるわけです。

人生、何事においても近道はありません。近道してそうに見える人は、その近道を見つけるまで相当な積み重ねをしてきたからこそ、うまくいってるわけです。山を登るとき、傾斜が緩やかな代わりに頂上まで3時間かかる道と、傾斜が急な代わりに1時間で頂上にたどり着く道があったとしましょう。登山経験がなく貧弱な足腰しかない人が傾斜が急な道を選んでも、すぐにへばってリタイアしてしまうでしょう。逆にいろんな登山で経験を積み強靭な足腰を手に入れた達人なら、傾斜の急な近道も怯むことなくガンガン登れるわけです。

小手先のテクニックなんてぬるいことは言わず、王道を行きましょう。誰でもはじめは素人です。何をやるにも時間がかかります。でもそれでいいんです。王道を一歩一歩確実に進むうちに、歩くスピードがどんどん速くなっていきます。時間がある今のうちに、王道を行くことの大切さを学んでみてはいかがでしょうか。

それでは素敵な1日を。



(気になることがあったら質問箱に気軽に質問してください!)

(サムネ写真は代官山のスタバに向かう途中に見つけた犬のオブジェ?でした。)

最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!