「腕のいい外科医の条件って何ですか?」

娘の中学受験は終わったが、これでよかったのか?私がもっとこうしていれば、と時々モヤモヤする自分がいる。
ふと、以前、自分で書いたブログの一節を思い出した。自戒をもって再掲する。

腕のいい外科医


「腕のいい外科医の条件って何ですか?」

医学生のころ、当時、その業界では知らぬ者のいない、
食道癌手術の権威であるE教授に質問したことがある。

「いい質問だね。きみ」

「手術で、難しい局面になったとき、Aという手法でいくかBという手法でいくか悩むときがあるだろう?」

「はい」

「その時に、例えばAを選択したとする。
Aを選択したのに、
『やっぱりBがよかったんじゃないか、
Aを選択したのは間違いだったんじゃないか』
って考える人、
これは外科医にむかないね。」


「たしかにうまくいかないときに、
例えば、冷静にAの方法はよくないと考えて
Bに切り替えるときもあるよ、
だけど、ほとんどの場合、
AかBの、どちらか一方だけが正解なんてことはないんだよ。」

「えっ、どういうことでしょうか?」

「AもBも大した違いじゃないんだ。
どっちかが間違いなんてことはまずない。
だからAを選択したら、自分の選択を信じてAをやりきる。
自分の選択に責任を持ってやりきる。
そこが外科医の腕の分かれ目だ。

Aでベストを尽くさなきゃいけないのに、
そこで『Bがよかったんじゃないか』なんて
Aをやりながら考えるやつは、
どれ選んだって中途半端な仕事しかしないね」



その時は、
へえ、できる外科医って言うことが違うねって
思ったくらいだったけど。

(中略)

これって、人生すべてに通じると思う。
子育ても同じ。
子育てに悩みはつきない。

離乳食をいつ始めるか、何を与えるか与えないか、
幼稚園、保育園どこにするか、
働くか、もう少し子育てに専念するか。

子育てしたことのない人には些細なコトに感じるかもしれないけど、その時、母親は必死だ。
誰だって悩む。

でもどれを選んでも、
自分の選択に責任をもってやりきること。
ぶれない。

そのためには、簡単には選択しません。
悩んで悩んで、よく考えたうえで選択する。
そして、選択したからには、
その、自分が選んだ選択肢をやりきる。

大きくなれば、親が選択するばかりではなくなるでしょう。
受験校はどうするか、
どういう方面に進むのか、
何になりたいのか、
そのとき、子どもが選んだ選択を支持すると決めたら、
親は、ぶれないこと。

これからも私はいっぱい悩むでしょう。
悩まない子育てなんかない。

でも、常に、
自分の選択に責任をもって、
それをやりきる母親でありたい。

(2017.5.24)
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いま、ブレブレになってる私がいますけど苦笑
でも、もう一回覚悟を決めよう。

だいたい、彼女はブレてない。
ブレてるのは私だけだ。

ここで、ベストを親子で尽くすこと
ここで、娘のやりたい、をサポートしていくこと

5年たって、まだまだ未熟な母ですが、
悩みながら、もう少し、娘と歩いていきます。
笑顔で巣立つその日まで。


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