マラソン大会のない冬 だがこれからはフルマラソンもトラックレースで開催だ

今シーズンは、新型コロナの影響で市民マラソンの大会は全て中止。今までにない冬の季節を過ごすことになりました。
ランニング自体は今も続けていますが、練習量も落ち目標となる大会がないので大会に合わせた練習というのをしなくなっています。
ステイホーム生活も、春から夏にかけては環境作りに熱心でした。秋からはオンラインレースという代替案もできてマラソンに対する意識は失われることはありません。

それでも、冬になるとステイホーム生活も行き詰まりを見せてきました。
Go Toイートの食券はGo To停止中も払い戻しはないため、結局使うことにしました。外食が増え、自分が世間の潮流に反していることを強く実感するまでになっています。ランニングも、夜間の走行は夜8時以降は自宅にという政府の方針に反しています。結果、走りも今まで以上に歯を強く食いしばるようになり、歯科医からこのままでは歯を抜かなければいけなくなる危険性も生じると警告も受けました。昼間のランニングもこの季節にしては人がかなり少ないです。緊急事態宣言下で昼間も外出しないようにと小池知事は強く訴えているのもあると思います。春先は、マラソンは不要不急の外出には当たらないという見解を出していた小池知事も今では見解を改めたと言えると思います。緊急事態宣言が解除されても、昼も夜も外出するなと小池知事は言い続けるでしょう。

冬場は、マラソン大会のピークであるだけでなく、走力を伸ばせる大きなチャンスとなるシーズンでランナーにはすごく大事な季節です。その大事な冬を新型コロナによるロックダウンでもったいないことにしてしまうのです。

新型コロナが2年目に突入し、マラソン界はいよいよピークアウトしてきたと言えると思います。トラックレースを月一ペースでという動きもあります。しかし、マラソンとトラックは全く別物です。それまでマラソンに照準を合わせてきた自分にとっては、トラックへの移行はそれまでの練習方法を全て変える必要があります。マラソンを完全に諦める決断も必要になるかもしれません。それゆえ、トラックには移行できずにいるのが現状です。

昨年1月の勝田マラソンで、久しぶりの3時間30分台をマークし、さあこれからだ、サブ3.5いけるぞと躍起になっていたところでコロナ禍突入。ここでサブ3.5と思っていた静岡マラソンは中止。その後も練習を続けていましたが、事態は悪くなる一方です。

コロナウィルス自体は対処法も分かってきて予防対策は抜かりない所まで来ましたが、社会のあり方が大きく変わってしまいました。マラソンはその煽りをモロに受けてしまっています。ハーフマラソンやフルマラソンといった市民マラソンの花形種目ほど開催は不可能。できるとしたらトラックレースですが、こちらはガチの陸上競技で市民マラソンとは異なります。
フルマラソンのスピード強化のためにトラックの大会に出場したことはありましたが、自分はトラックを主戦場とはしていません。トラックレースへの移行は、同じランニングでも全く違う競技に取り組むのと同じなのです。

最後のレースが、まだまだ伸びる、サブ3.5いけるという結果だっただけに余計に踏ん切りがつかないのです。少し前までは、レースは再開されるという読みでしたが、今回の緊急事態宣言で流れが一気に変わっています。本当に記録を目指そうという市民ランナーにとっては、フルマラソンはもう厳しいでしょう。今後フルマラソンの大会が開催されるとしても、それはファンランナー向けのものになると思います。ガチな人はトラックへ、と今後はそういう方向に誘導されていくと思います。

もともと陸上選手は、フルマラソンよりもトラックが好きな人ばかりです。それが駅伝ブームを巻き起こし、少し前までのマラソン界低迷の要因でもありました。オリンピックでメダルを取るためにマラソンで日本記録更新したら1億円というニンジン作戦があったから、選手たちはマラソンでも結果を出すようになりました。しかし、東京オリンピックが終わったら、マラソン熱は一気に冷めて選手たちは再びトラックや駅伝に励むのではないかと見ることもできます。次のパリオリンピックは、コロナの影響が日本よりも酷い場所での開催。東京以上に開催は困難になるでしょう。日本の選手たちは一気に東京で燃え尽きてしまう危険性もあります。

可能性があるとすれば、市民マラソンにおけるフルマラソンも先日の大阪国際女子マラソンのように周回コースにすることです。練習も、公道や公園、河川敷を走るのではなく陸上競技場か室内で行い、コロナの影響を避ける方法があります。フルマラソンでもラスト1周で鐘がなる、練習でもトラックを何周も走る、ランニングマシンで長時間走りこむなど、フルマラソンも周回コースにすることでトラック競技としての性質が強まっていけば、公道を使用しなくてもフルマラソンの大会を市民マラソンレベルでも行うことができます。

そうなのです、フルマラソンもこれからはトラック競技に変わるのです。

先の大阪国際女子マラソンが、これからの市民マラソンにとってよい前例となるのです。周回コースでペースメーカーも付け、最後の1周で鐘を鳴らすレースは非常に新鮮で、フルマラソンの新しい可能性を示してくれました。
市民マラソンでも今後ああいうレースが増えてくれば、記録を狙う市民ランナーもまだまだやれると思います。

幸い自宅近くには、駒場スタジアムという陸上競技場もあります。普段は一般開放もされていて午後五時までなので夜間に練習することもありません。
オリンピック終了後には、新国立競技場も一般開放されるでしょう。休みの日は、新国立競技場で20km以上もの長い距離をトラックでぐるぐる回り、周回コースで練習を続けるのです。トラックなのでインターバルも同じ場所でできます。

これからはフルマラソンもトラック競技です。それが新しい生活様式、新しいマラソンのあり方になるのではと個人的に願っています。そうすることで、競技を断念することもなくコロナ禍でもフルマラソンを続けることができます。
そして、周回コースだとアップダウンもないので極めて高速レース。記録を狙うランナーはがぜん意欲が高まります。同じ場所をぐるぐる回るだけなので精神的にはロードレースよりもきついですが、フルマラソンを走れる喜び、ペースメーカーも付けば目標も立てやすい。利点もかなり大きいです。

さあ、早速トラックでこれからは練習することにしよう。これからはフルマラソンもトラック種目。ガチなランナーはどんどんトラックに移行していきます。トラックが大好きな陸上選手は、新たなトラック種目が増えたと大喜びです。陸上競技場の中なら、ソーシャルディスタンスや一般市民への飛沫という問題もクリアです。

一つ心配なのは、トラックだと厚底シューズが禁止なこと。ま、フルマラソン本番は大阪国際女子のようにトラック周辺の周回コースなら厚底も履けますが。

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