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「すずめの戸締まり」を観て涙どころか鼻水まで垂れ流した僕が感じたこと

12月30日、小4と小1の息子を連れて、近所の映画館に「すずめの戸締まり」を見に行った。

放っておくと家の中でゲームしたり、Prime Video三昧になりがちな息子達をどうにか家の外に連れ出すというのが名目で、真の目的は家にずっといることを良しとしない妻の顔色をうかがってのこと(苦笑

息子二人は「観に行きたい!」というよりも、「観に行ってもいいかな」くらいの感じ。ただ、事前にPrime Videoで冒頭12分くらいを観ていたので、多少興味はあったんだと思う。

で、ここからは子どもの事は置いといて、自分の事を書いていこうと思う。

新海誠監督の作品は「君の名は。」を観ただけで、監督のファンというほどでもない。作品自体は、愛媛県八幡浜市の風景が出てくるとかなんとなく聞いたことがある程度だった。

それでも、冒頭から話に引き込まれた。しかし、ずっと落ち着かない感じだった。内容的に安心して観ていられる内容ではなかったというのもあるけど。

12年という年月は、はっきりいって長い。でも、過ぎてみるとあっという間。そこで、12年の間にしかできなかったことに気づいて、後悔する。しかし、その間で得られたこともあるのでマイナスばかりではないけど、やっぱり、たらればを考えてしまうのは人として仕方ないことだろう。

この辺から胸をギュッとされはじめる。

そして、終盤、薄々感じていた作品のベースが現実を基に構成されていることに「やっぱり」と思い、すずめと同じ思いをした子供がどれくらいいたんだろう?逆に親も・・・と

ニュースなどで見聞きした話ではあるが、映画を通してよりリアルに感じられた気がした。それは日常が描かれていたから。「いってきます」と言って家を出る子どもの声、何気ない家族の会話。

日常が突然無くなってしまう恐怖。僕は想像することしかできないが、それを実際に経験している人がいる。そう考えると・・・

そして、ラストで涙腺決壊。マスクの下は鼻水の洪水。
エンドロールを見ながら、メガネを外して涙を拭った。

2022年最後にいい映画に出会えてよかった。

おしまい。

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