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短歌同人誌「パンの耳」6号、一首評の後半です。 されど人は砲声にも慣れ剝き出しの瓦礫の道を買物に行く 松村正直「烏鷺の争い」 ロシアのウクライナ侵攻について真正面から詠んだ一連。 このことについて書かれた短歌はすでに多いと思うが、それでも詠まねば、という強い意思が感じられる。 この状況でもその町で暮らし、爆撃で瓦礫が山となった道を歩いて買い物に行く人々。 いつ爆弾が飛んでくるかもしれないのに、どうして、と思ってしまうのは、遠く離れた私の勝手な
「パンの耳」は松村正直さんを中心とするフレンテ歌会の皆さんが 年に1回発行している同人誌。 発行後には「パンの耳を読む会」という場を設け、 連作を作った後、それをしっかり読み直したり批評し合ったりという場も大切にされている。 今回は「パンの耳」6号から各同人の皆さんの連作一首評の前半部分を。 話すほど遠ざかる午後テーブルにアップルティーは明るく澄んで 弓立悦「三日月の匂い」 下句の伸びやかな明るさに惹かれる一首。 アップルティーという言葉の響