ピナバウシュ
ピナバウシュ観たって話しましたっけ?
9月13日金曜日に観ました。
1975年、ストラヴィンスキーの春の祭典に新しい解釈の振り付けをしたピナバウシュですが、その振り付けと演出をライブで見れるということで当然行きますね。
まぁそんな語れるほどバレエやダンスには明るくないのですが、というか私には語れるものなんて何もないのですが、学生時代の劇団仲間の方達はピナバウシュをよく話題に出していたので、映像だったりは拝見していたようないなかったような、、当時はYouTubeも流行ってなかった(USTREAM全盛期)ので、多分彼らが持っている映像媒体で見せてくれたんですね。
今回はバレエのバックグラウンドに限らず、ヒップホップをはじめ様々なダンスジャンルの踊り手をオーディションでピックアップしたようで、50名を超える男女が舞台で踊り続ける様はまさにエナジー。舞台美術である「砂」はその舞台そのもの、ダンサーが舞うと砂も舞う、ダイナミックでありプリミティブなphenomenonがダンスに追従する演出となり、息も絶え絶えのダンサーたちの荒々しい動きを強調します。
上の写真はその砂を整地している様子。
パンフレットもあまりに装丁がカッコよくて並んで買ってしまいました。
なんかこう、感動した!とかそういう類の感情を持って帰ってきたわけではなく、目撃したなぁ、、と強烈なシーンをすぐ手元にある引き出しにしまった、みたいな感じで、ピナバウシュ演出の春の祭典を見たからといってこれを曲にしようとかそういうものでもなく、この記憶はきっと薄れずに自分のなかで残り続けるのだろうなぁというものでしょうか。実際会うのははじめましてなんだけど、いきなり本質を突かれて引き寄せられてしまうみたいな。
最近音源用に毎日のように編曲をしているのですが、毎回のことになりますが今回のアルバムは本当に素晴らしい、私が常日頃考えている「こうなんだよなぁ」ってアイデアがどんどん入っていく。受け皿が広い。
編曲期は作曲期と違って演奏や音色とかグルーブとかを練るので楽しいことしかない。あんまり「やりたくないなぁ」ってならないので最近まじハッピー。機嫌がいい。毎日のようにやっている。ただしキックボクシングとか運動して帰ってくるとなんか楽器触る気分じゃないので自動的にその日は編曲おやすみになっちゃうけど。音楽やりたくなる時って、だらだら12時間くらい生活をして、さて、と仕方なくギターやバイオリンを手に取ると何故かいいモードに入れることが多い。むやみに明るい時間から音楽やる必要もない気がしてきているが、とはいえお昼にもいいアイデアは出るのでこの文章は無駄になってしまった。お昼に弾くギターは練習って感じがする。夜はなんだか切羽詰まっていて何度も何度も録り直すみたいな集中が生まれて気づけば24時になっている。
最近どうですか?
上手く行ってる?たのしい?つらい?
今傍には朝井リョウ「生殖記」があって、まだ序盤だからこの本はなんなんだろうと思いながら読んでる。私は朝井リョウさんを信頼しているので「この先なにかある」とワクワクしている。絶対何か仕掛けてくるはずだ、そういうクリエイティブに私は触れたい。
見えないところから繰り出される打撃にやられるものだ。
お前が知っている姿をしていないからといって、あんまり私を舐めるなよ?