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12月1日(日記)もう一つの人生の可能性


昼の方が寒いぐらい。

テレビタレントに、同じ年の同じ日、同じ時間帯に生まれた人がいる。おまけに血液型も同じAB型だ。家族構成も近い。

自分は、誕生日占いはあまり信じていないが、これだけ合っていると、さすがに気になる。そのタレントが幸せなのかどうか。どんな考えをもって、どんな行動を好むのか。

たまにテレビとか、インタビューで姿を見たときは、不思議なほどに親近感をもって見入ってしまう。まるで、自分の分身でも見るように。

幸せそうだと、自分も幸せな気持ちになる。不幸せだと、ああ自分もそうなのか?と考えてしまう。より成功していると、自分もそのうちなれるようで、なぜかうれしい。もちろん、会ったことも、話したこともない相手にである。とても不思議だ。

そして、ずっと見ていると、何となく自分と似たところを探してしまう。どこか似ているとこがないか。仕草でも、癖でも何でもいい。何か見つかると、とてもうれしい。

しかし、無垢なシンパシーをそこまで。シンクロニシティとか、縁とか、運命とか、前世とかの理屈を持ち込むと話がややこしいことになる。

実存としてあり得るもう一つの可能性。それを画面越しに楽しむだけでもう充分。

ただし、そのタレントさんは、元お笑い芸人のメジャーな司会者さん。あまりにも自分とは人生もキャラも違いすぎていて、それが誕生日占いをまったく信じられなくなった元凶の一つだとは思う。

湯豆腐を つつく味覚える 老い始め

  














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