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役に立つ情報なんてないけれど

かなり昔に読んだ、アフィリエイト入門の本には、とにかく読者にとって役に立つ情報を書きなさいとありました。それを毎日、書き続ければ、ある時バズる時が来て、そこからある程度の収入が見込まれるようになると。すでに、アフィリエイト全盛の時期も過ぎても、この鉄則は揺るいでなさそうです。

そもそも不思議なのですが、みんなに役に立つ情報って、人はそれほど持っているものなのでしょうか。少なくとも私は特に持っていません。そして、多くの勤め人がそうであるように、お金を稼ぐためだけの仕事は早く辞めたいと思っていたので、これまで、「副業」や「投資」と呼ばれるものは、一応手を付けてきました。

中でも、チャレンジして一番ダメだったのが、プログラミンでした。一応、解説書通りやったのですが、結局簡単なソフト(時計)すら完成できませんでした。

さらに、商品紹介のアフィリエイトもやってみましたが、元々あまり物欲もなければ、物にこだわる性格ではないので、どうしても物を売る気が起きず、挫折していまいました。

その他に人気ブロガーのような、世界一周も、暗号通貨も、転職情報の知識も経験もありません。つまり、人に伝えられるような技術も経験も何もないということです。

もちろん、過去を振り返れば何らかの役に立つことも、必死に絞り出して一つや二つぐらいは書けるかもしれません。でも百個も二百個も、続けて言えるようなものは、残念ながらありません。

だとすると、やはりブログを書いてアフィリエイトで稼ぐことなど、到底無理そうです。逆に、それが出来る人はすごいなあとただ尊敬してしまいます。

もちろん、それ以外の内容で人気が出たブロガーはたくさんいます。悩み相談とか、人生訓、や、面白体験等々。

しかし、これも、一度でもやってみるとわかりますが、ずっと続けていると、何となく自己嫌悪に陥っていきます。果たして、自分がそんな偉そうなことを言える人間なのかと。何を偉そうに語っていると、つい思ってしまいます。

かつてエッセーの語源となった「エッセ」を書いたモンテスキューは、その冒頭に、自分が死んだとき、「友人や親戚が、自分(モンテスキュー)が何を思って生きていたか知って欲しいために書いたといいます。

今、生きている人々に向けて、自分の考えを広めたいと書き始めたわけではありませんでした(途中でブレイクしてからは違うようですが)。たぶんそこには、やはり自分を語ることについての、根本的な照れみたいなものがあったのだと思います。

私もブログを書き始めたとき、「断言したほうがいい」、「強めに書いた方がいい」という入門書の記事を鵜呑みにして、文を書いたりしててきましたが、元々断言できる性格でもないので、書いた文書がリアルタイムに伝わると思うと、だんだん書くのが辛くなっていきました。

結局、ブログにかかわらず、文書を書いて人に読んでもらおうとする行為には、ある種の照れみたいなものがないと、どうしても過激に、挑発に流れていってしまうのだと思います。

一部のTwitterやブログで、ののしる言葉や、汚い言葉が使われているの目にしますが、恐らく筆者は最初はそうでなくても書いているうちに、次第にそうなっていってしまったのだと思います。

一度、汚い言葉や挑発的な言葉で受けると、そこには快楽が生じて、中々辞められなくなっていきます。それをある程度で止めるには、モンテスキューの照れのようなもの必要かもしれません。アフィリエイトで稼げる人は、別にブログじゃなくても、現実世界での実業でも成功できる人だと思います。

ではまた


夢はウォルト・ディズニーです。いつか仲村比呂ランドを作ります。 必ず・・たぶん・・おそらく・・奇跡が起きればですが。 最新刊は「救世主にはなれなくて」https://amzn.to/3JeaEOY English Site https://nakahi-works.com