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「文学」のために

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「文学の可能性」を探っていくマガジンです。YouTube、文学フリマ、句会、映像化、Tik Tok、メンバーシップ等々、文学のために何ができるか考えていきたいと思っています。不定…
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#小説家

小説家はYouTuberになれるのか。

最近、さまざまな分野の方が、YouTubeに参加してきています。お笑い芸人、ミュージシャン、伝統芸能をやっている人、科学者や、メイクのプロ、料理人。 しかし、ほとんど見かけないのが、画家や、小説家かもしれません。 たぶん、「小説家は作品だけで勝負すればいいんだ」という信念が強そうな人が多そうですが、そもそも映像とは親和性が低い気がします。 先日、高橋源一郎さんが、YouTubeで、公園のベンチに座り、自作の朗読をする動画がありました。私はもともとファンだったのもあります

自己紹介です。

はじめまして。 ちなみに、仲村比呂はペンネームです。 本名はバレたらまずいです。極悪な性犯罪履歴があるので(嘘です)。 そして、人様に見せられるようなルックスをしていませんので、よほどのことがない限り、顔出しはしないと思います。ちなみに、写真は撮るのは好きですが、撮られるのは大嫌いです。名古屋生まれの名古屋育ち、名古屋市在住の男です。 主に児童文学を書いていますが、俳句、詩、純文学と執筆範囲は広く、振り返れば原稿が数千枚。このままでは原稿の山に押しつぶされると思って、こ

遥かかなたの芥川賞

昔は、芥川賞や直木賞と聞くと、数ある文学賞の中でも特別な賞だという印象がありました。それこそ、年二回の発表があるときには、新聞やテレビで大々的に発表され、受賞者は一夜にして有名人になったぐらいです。 しかし、今では、一年前の受賞者は誰だかわからないといった、隔世の感を禁じ得ない状況となっています。 もともと両賞は、文藝春秋社を創立した菊池寛が作った賞だと言われています。年二回の賞があるのは、商売の世界では「にっぱち」と呼ばれる、2月と8月の不振の月の対策のためでした。

小説家として食べていく

今、日本で専業小説家として食べられている人は、20人足らずと言われています。もちろん、タレント業や、エッセイ、大学教授などの副業を入れればもっと多くなるかもしれませんが、おそらく100人以上にはならないでしょう。 こうなると、小説家という職業は、最低職業ランキング入りどころか、そもそも職業ですらないかもしれません。 反面、文芸誌の公募は盛況で、小説家の志望者は減るどころかかえって増えているぐらいです。 もちろん、本業があって趣味として小説を書くのは、それはそれで楽しいこと