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問題発生時の心の持ち方【M&A日記】

※実話をベースにしたフィクションです

問題発生!!

進めているM&A過程において問題発生。

私の捉え方は、「きたきた」という感じ。

この仕事を始めたばかりのときは、山あり谷ありで常に一喜一憂していた。
徐々に、問題は必ず発生するものだと分かり、いちいち反応しなくなった。

もちろん問題が起きれば構えるし、解決すれば嬉しいが、気分の上下動が今や当時とは比較にならない。

M&Aの仕事で難しいのは、毎回支援する経営者・企業が異なるし、その目的も相手もバラバラのため、標準化できる割合が少ないこと。

できる限りの準備をして、エラーも想定の上で進めたとて、必ずと言っていいほど、想定外の事態が起きる。

しかも多くの問題は、致命的に感じさせる。

以前にも書いたが、私の過去最高の問題体験は、最終契約が締結されて、明日買い手が代金を支払えば完了というところで、買い手からピロンとLINEが届き、「お金がなくて明日払えません」と言われたこと。
億単位の価格なのに、お金がないという。
傍目に見れば完全に詰んていて、ゲームオーバー。
でも、なんと結局数ヶ月遅れはしたものの、この案件は成約した。

これは極端だが、こんな感じで想定もしようのない事態が起きるし、終わったと思わせてくる。

でも、大事なことは、とにかく解決志向で望むこと。
なんか方法あるでしょ、ぐらいの楽観的な感じで受け止めて、制約事項を取っ払って考え、行動する。
意外と何とかなるものだ。

そして、何より大事なことはお客様のことを考えることだ。
問題が発生した時に、一番困っているのはお客様だ。
破談になるかもしれないとなれば、我々なんかよりお客様の方が遥かにショックを受けるはずだし、インパクトは大きい。

なので、お客様に安心してもらい、冷静にいてもらうためにも、私は余計に解決志向で前向きでいないといけない。

さぁ、問題解決だ。
まずは解決の方針(実現できれば問題が解決されること)をいくつか考える。
そして、問題発生の事実をお客様に伝える。
問題の深刻度などは一切誤魔化さない。下手に誤魔化すと後の新たな問題に繋がってしまうからだ。
同時に解決の方針を伝える。
また、最悪のパターンもお伝えする。
その場合にどうするかも選択肢は予めお伝えして、万が一そうなった時にご判断頂けばいい。
とにかく誤魔化さないことは大事だ。

ここからは全力で解決の方針を実行していく。
なんとか解決したいぞー。

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