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苦みの感受性で優秀なソムリエに!?「食の起源」に登場した女性ソムリエさんのようになれるのか?

先日、NHKで放送された「食の起源」という番組。

『第5集「美食」~人類の果てなき欲望!?~』にて、「美食の舌」をもつワインソムリエの女性が紹介されました。

彼女は、一般的な方より苦みに敏感になる遺伝子を持っているとかで(彼女が働いているレストランのシェフは持っていませんでした。ちょっと可哀想でしたね…)、ソムリエのような仕事は天職である…というような形で伝えられていました。

すごいですよね。

https://cavewine.net/contents/10304

さて、彼女を見ていたら、以前こんな記事を書いたことを思い出しました。

味覚における「苦み」の感じ方の違いを調査する際によく用いられている、「PROP(プロピルチオラウラシル)」という溶液の感受性とワインテイスティングの関連性について簡単に書かれています。(他人事)

PROPに紙片を浸したものを数人の被験者に舐めさせると、「何も感じない」「苦いと感じる」「不快なほど苦く感じる」といったように、苦みを強く感じる方とそうでない人など、「苦みの感受性」がある程度わかるそうです。

とある研究報告によると、「PROPを適度、または強く感じた人は、赤ワインの渋み・酸味・苦みを強く知覚する」ということがわかったようですが、それがワインテイスティングの能力とどう関係があるのか…というところまでは断言できないとのこと。

さらに、PROPの実験で苦みを強く感じてしまう方は、逆にワインの味わいに敏感になり過ぎて楽しめないのではないか?という見解が示唆されているようです。

「食の起源」で登場した女性は遺伝子検査までされて苦みを感じやすい体質であることがわかった上で、それをテイスティング能力として上手に利用しています。

こうなると、やはり苦みを感じやすい方はソムリエに向いているのかもしれない…と思わざるを得ませんよね。

ちなみに、ワインテイスティングは経験がかなり重要になってくるといわれています。

つまり、ドイツのリースリングだけを飲み続けた人は、経験無しにオーストリアのツヴァイゲルトについての本質を語ることはできず、経験と知識が積み重なってそのワインに対するコメントが的確にアウトプットすることができるようになる(いろいろな語彙が出たり、予想ができる?)といわれています。

ただし、彼女は天性の舌を持っていることから、経験値を積むだけでなく初めて出会ったワインでさえも自分の感性で個性を導き出すことができるのかもしれません。

まさに、天職。

まぁ、彼女にとってワインは恋人であることは間違いないのですが、仕事抜きで本当に美味しいと感じるワインがどれか…というところまではわかりません。

あまりにも敏感過ぎて、じつはタンニンが強めの赤ワインは好きではないかもしれませんね。

勝手な妄想ですが…。

ちなみに、あなたは苦みに対してどのような感受性を持っているのでしょうか?

ワインソムリエを目指しているとしたら、できれば多少は苦みに敏感であってほしい…と思ってしまうかもしれませんね。

調べてみると、どうやら「遺伝子検査MYCODE」というものがあり、遺伝子検査が自宅で手軽にできるのだそうです。

別に押し売りしているわけではありませんが、苦みへの感受性だけでなく、さまざまな遺伝子について興味のある方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

https://mycode.jp/


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