見出し画像

「家族」像から自由になり新しい関係性を作るには?|生き方開発lab通信001

今年の8月から新しい、自分らしい生き方を仲間と一緒に開発するコミュニティ「生き方開発lab」(以下lab)のメンバーとして活動しています。

私がlabの活動を通じて感じたこと、考えたことをまとめていく「生き方開発lab通信」。今回は12月にlabで開催した「家族」がテーマのイベントに参加して考えたことを書きたいと思います。

家族との新しい関係をどう作るか?

私にとって「家族」というと、両親(父・母)と兄弟(姉・妹)が浮かびます。

生まれた家を出て10年近く。その間、家族とは時折メールでやりとりしたりするくらい、会うのは用事がある時だけで、年1-2回程度です。だから、「家族」について思い巡らす機会もあまりなかったのですが、最近はそれぞれ環境の変化もあり、顔を合わす機会が増えていました。

そうやって、久々に家族と時間・空間を共にして感じるのは、私たちは「一緒に暮らし、長い時間を共にし、互いに努力はしていたけど、無意識の前提に支えられていたから家族として成立していた」ということです。

というのも久々に家族に会ってみると「あれ?私ってこの人とどう話してたっけ?」と戸惑ったり、「親の子ども」「姉の弟」「妹の兄」といった一般的な関係性を頼りにそれぞれと話をしようとは思えなかったりしたからでした。

両親や兄弟にとって、私が生物学上・法律上の「子ども」「弟」「兄」であることは変わりません。でも、どんな関係であるかは、それぞれだし、その時々だと思うのです(もちろんお互いに)

自分自身の生き方も新しくしていく中で、家族との関係性も新しくしたい。それがイベントに参加するまで、「家族」について私が考えていたことでした。

近代家族で育った私が感じていたこと

イベント当日は、まずはテーマに関する研究成果発表がありました。ここで印象に残ったのは「近代家族」の特徴についての話です。

発表によれば「近代家族」とは日本でいえば明治時代以降から戦後の一般的な家族の形を指し、その特徴をざっくりまとめるとこんな感じです。

①親と子どもがメンバーの少人数(3-4人)ユニット(核家族)
②互いに感情や気持ちでつながりを維持する(情緒的絆)
③ユニット内の役割や位置付けを性別で決める(性別役割分業)

私は「確かに家族の形ってこうだよな」という納得がありました。会社で働く父親と専業主婦の母親と2人の姉妹という典型的な近代家族で育ったからです。

と同時に、家族間に強い期待があることのきつさや簡単な話し合いでも感情的になって成立しない難しさを思い出したりして、「普通の家族の形は結構無理あるな」と感じていました。

組織としての「家族」をどうアップデートするか

イベント後半は、テーマの発表を聞いての参加者同士のディスカッションです。この時間では、他の人の家族観や悩みも聞きながら、組織としての「家族」について考えていました。

「家族はチームだ」なんて、車の広告とかで言われたりしますが、実際にはそんなにチームとして機能していないことが多い気がします。少なくとも私の家族は話し合いがまともにできず、組織としての大きな課題がありました。

・属性(子ども、弟、兄)を脇に寄せて、その時本当に思っていることを伝え相手にもそれを求める。
・家族の場だからと甘えず、必要に応じて議題を設定し、話しやすい環境を整える。

例えば、今ならこんな対策を思いつきますが、もっと根本的に考えれば一度チームであるという前提を捨て、一人一人とどんな関係を作りたいかに光を当てて考えた方がいいような気もしています。

「家族」は根深い。だから研究開発は必要

イベントを終えて感じたのは、「家族」にまつわる価値観は私たちの内側に深く深く根ざしており、私たちはその影響を受け続けている、ということです。「一般的にはそうだろう」くらいに思っていましたが、自分自身も結構根深く影響を受けていることがよく分かりました。

根深いということ、視点を変えれば研究開発の余地がある、ということでもあると思います。「家族」という概念が持つエネルギーや価値観に振り回されないように知識を持ち、自分自身の感覚も大切に、自分の生き方につながる新しい家族との関係性を作っていきたいです。

今回の記事で、「生き方開発labに興味を持った」という方はれんげ舎note、「labに参加したい」という方はメンバーシップの歩き方をぜひご覧ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?