見出し画像

サブカルから好きになったふるさと「島根」#ふるさとについて語ろう


#ふるさとについて語ろう


noteのテーマを見た瞬間にわたしのふるさと「島根」について書かねばならないという思いが沸きあがりました。

もともと島根がいやで、早く出たいとさえ感じていたわたしが、ふるさとを誇りに感じるようになるまでのお話をしたいと思います。良かったら読んでいってくださいね。


ふるさと「島根」が好きじゃなかった

わたしのふるさとは「島根」
年に一度、日本中の神々が集まる「出雲大社」のお膝元で、娘時代を過ごしました。けれども、そのころのわたしが島根に対してどう思っていたかというと「こんな何もないところ、早く出たい」というマイナスな感情ばかり。

わたしは小学生の頃から、アニメや漫画・小説が大好きなヲタクで、島根に対する不満はこんな感じでした↓

× 好きなアニメはテレビ東京系ばかりで、島根では映らない
× 推し声優のラジオも電波がうまく受信できない(これは我が家の立地のせいだったかも)
× アニメイトもない(めちゃくちゃ憧れていた)

今のようにネットがない時代でしたので、田舎でオタ活をするがとても難しいことが、島根から出たい大きな理由でした。

印象的なエピソードがあります。中学生の時、最推し声優の関智一さんと一緒にカレーを作る謎イベントがあり「関さんとカレー作りたいから東京行きたい」と母親に訴えたところ「バカを言うんじゃない」と一蹴されたました。

島根から東京というハードルさえなければ、お小遣いの範囲でこっそり参加できたのに……とずいぶん恨めしく思い、20年以上経っても忘れられません(笑)

ふるさとへの気持ちを変えた一冊

いろんなことを制限される島根が好きではなかったわたしですが、ある時、その気持ちが一変する本に出会いました。

自己紹介代わりの10冊、という自身の好きな本をあげていく企画(?)をnoteでもお見かけしますが、わたしであればこの一冊を絶対に入れるでしょう。

荻原規子さん著「白鳥異伝」
ヤマトタケル伝説をベースにしたファンタジー小説で、勾玉の里として出雲の地が登場したのです。自分が心から面白いと感じた本に「出雲」が出てきたことに、とてもとても感激しました。

そこから、私はふるさとを好きになっていったのです。

なにせ、「島根」「出雲」「神話の国」「神の国」は、サブカル作品に山ほど出てきます。ハマった作品の聖地巡礼も、お小遣いで行ける範囲。待ち望んだアニメイトはそれから18年経ってようやく島根にできましたが、地元での聖地巡礼はすぐに出発できたのです。だって聖地そのものに、住んでいるのだから!

青の祓魔師を観てほしい

島根や出雲がからむ作品をいろいろと紹介したいところですが、とんでもない文字数になりそうなので、現在放映中のアニメから紹介したいと思います。

「青の祓魔師(エクソシスト) 島根啓明結社(イルミナティ)編」

リアタイで放送中ですが、Amazonプライムなら無料で観られます。(アニメだと3期にあたるため、ここから見始めるとなんのこっちゃいという感じになりますが。)

「島根」とタイトルにつくとおり、島根が舞台。

主要キャラクターのひとり、神木出雲(かみき いずも)が敵にさらわれ、彼女の故郷である島根県に救出に向かうというストーリー。主人公の燐(りん)くんたちは電車で島根に到着するのですが、駅の描写やそこから歩く道の光景は「出雲ご縁空港」がモデルのようです。

キャラに「出雲ちゃん」がいるためか、地名は「稲荷」と出てきます。

『出雲大社』は、『稲荷大社』
出雲大社すぐ横のお土産街『ご縁横丁』は、『おきつね横丁』
名物料理は『出雲そば』じゃなくて、『稲荷そば』

そして、そして、極めつけ。
敵の本拠地である『稲荷へいわタウン』なのですが……たぶんこれがモデル↓

出雲大社が出てくる作品は多くあれど、まさかの地元のショッピングセンター「ゆめタ」が出てくるとは思わず、テンションは上がりまくりです。

※わたしの主観です。あしからず。


青エクファンには、ぜひマンガを片手に聖地巡礼してほしいなあと思うんです。なんなら車出すので案内させてください。おいしい稲荷そばのお店、知ってますよ。

メインカルチャーでも外せない重要地点

とまあ、サブカルチャーの存在によって、ふるさとを好きになれたという話をしてきましたが、島根・出雲を舞台にした神話や文化、伝承そのものがメインカルチャーと考えると、メイン・サブともに外すことのできない重要地点が島根・出雲といえるのではないでしょうか。

スサノオノミコトが詠んだとされる日本最古の和歌にも謳われています。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を

速須佐之男命 古事記

八雲立つ、は出雲地方をあらわす枕詞なのだとか。いよいよ自分のふるさとすごいじゃん、と思わずにはいられません。

まとめ

ネットが普及した現在では、都会と比べても住みにくさや楽しみの差を感じることが減ってきたとは思います。けれど、もし息子(4歳)が将来「こんなとこ俺はいやだー!」と叫ぶようになったら、そっと島根や出雲を舞台にしたマンガを机に置いておこうと企んでいます(笑)

ふるさとが好きではないというヲタクがいたら「ほんとに?」と声をかけたくなっちゃうかも。何かの作品で触れられているかもしれませんよ、と。大学進学から約10年ほど、県外に出て転々としましたが、どの土地にも何かしらの作品の絡みがあって、わたしはとても楽しかったです。

#ふるさとについて語ろう 、は素敵なテーマですね!他の方々のnoteを今から読みにいきたいと思います^^長々とした、わたしのふるさと語りにお付き合いいただき、ありがとうございました。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは書籍購入費にあてさせていただきます♡