サンフランシスコベイエリアの Shelter-in-Place 現状報告 (その 5)
上の写真は我が家のサボテン。とってもきれいな花が咲いてます。
昨日、ベイエリアのShelter in place令が5月3日まで延長されることが発表されました。当初の3週間に4週間弱が追加されました。不自由な生活とはいえだいぶ慣れてはきましたが、まだ一月続くのか、と思うとちょっと気が滅入りますよね…。
最近はテレビのCMもだいぶ変わってきていて、ピアノの静かな曲調がバックグラウンドに流れ、みんなで乗り切りましょう、私たちはいつもここにいます、的メッセージの広告が多くなってきました。そういえば、日本では3・11の時に一斉に広告主がCMを自粛してACの広告だらけになりましたねぇ(ポポポポ〜ン、懐かしい…)。
アメリカというと、個人主義で、みんな自分の好き勝手をやっている人たちをイメージする人もいるかもしれませんが、実はこう言う時のアメリカ人の団結ぶりは、なかなかすごいな、と思います。
なにより、お年寄りのために買い物をするボランティアを若者が早々に組織されたり、医療関係者への感謝を伝えるといったところも、国を守ってくれている軍関係者への感謝に通じるものがあり、助け合い、感謝の気持ちが素直に行動に移せる国民性なのかもしれません。
また、自分の家の一番近くにあるSafewayというスーパーマーケットのチェーンでは、レジの担当者とお客さんの間にプラスチックの壁が作られ会話しても唾液などが飛ばないようにアップデートされ、前のお客さんが会計終わると台をアルコール消毒して、それから消費を台に置く、といった新たなプロセスが取り入れられていました。
スーパーの列で距離を取るように、というのもそうでしたが、この辺りの新しいプロセスの取り入れ方の速さについては、正直けっこう驚きました。普段は、アメリカってどこの町に行っても、どこのショッピングモールに行っても同じ店しかなくてつまらない!と思っているのですが、逆に言うと、全国展開の巨大なチェーン店が多く、本部が決定したことはすぐに全店で展開される強みが出たといえるのかな…。
レストランも持ち帰りやデリバリーはオープンしていいということで、普段はデリバリーなどしないお店も急遽持ち帰りメニューを用意。こういったときに、環境への対応力が出るなという気がしますね。「うちは長年これでやってきたから…」といったマインドでは、変化の大きい現代社会では生き残れない、と普段から思っていますが、その究極の姿が今回のパンデミックだと思います。
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