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倒産要因

グレイステクノロジーの粉飾決算による上場廃止、日本M&Aセンターの粉飾決算。

いつの時代も、こうした話は後をたたない。

そして、企業倒産も後をたたない。

企業なぜ倒産するのか?

企業は、赤字で倒産はしない。赤字企業は日本の約6割を超える。しかし、赤字になったからといってすぐ倒産しているわけではない。経営指標にはP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)とがあるが、P/L上赤字でもB/S上負債超過になっていなければ、次頑張ればいい。負債超過は資産よりも負債のほうが多いという状況のことを言うが、この場合でも手元にキャッシュ(現金)があればなんとか凌げる。一番問題なのは、現金がないこと。資金繰りというのは、この現金がない状態を自転車操業のように入ってきたお金からすぐ支払いに回しても足りないので、銀行や知人などからお金を借りて回さなければならないような状況を言う。

企業が倒産するのは、売上がないからでも、赤字だからでもない。支払いができなくなるから倒産する。
入りを増やそうとすればするほど、ドツボにはまる。しかし、お金がないことには仕方がないので、無理してでも仕事を受注しようとする。しかし、思ったように利益が出ずに資金繰りが苦しくなる。
これが続くと、倒産へとまっしぐらだ。

経営指標の悪化が企業倒産を引きを起こすのではなく、経営指標の悪化を引き起こす要因がいくつもあるということだ。企業は、赤字でも潰れない。経営者が中卒でも潰れない。売上が少なくても潰れない。
一番の要因は、経営に関わる人によるところが大きく、知らず知らず、組織を蝕んでいく。

4つの倒産要因

  1. 環境変化へ対応できない

  2. 社内分裂

  3. カリスマ社長の後継者

  4. 売上至上主義

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