休校中の課題に関する超私見

コロナですね。
おかげさまで私も実質的に無職状態になり、猫と一緒に引きこもって過ごす日々です。

ネットを見ていると、今回の長期に渡る休校措置で多くの戸惑いや苦労をお見かけします。

ので、今日はそれらに関する私見を述べたいと思います。あくまでも個人の価値観に基づくもので、学校教育に関わる方々、各御家庭の事情を必ずしも斟酌したものではありません。

今回の休校にあたって、圧倒的に目に入ってくるのは小学生の親御さんのご苦労と困惑です。

小学生といえば遊びたい盛りで、食事も身の周りのことも親御さんが一手に引き受けているご家庭も多いと思います。そこに今、学校の、本来であれば授業で教えられるべき事柄が丸投げされている状況があるように見受けられます。

子育てをきちんとやろう、と考える親御さんほど、学校からの課題に懸命に向き合っているのだろうと思われますが、それらの課題は親御さんの目から見て、小学〇年生の我が子が、今、必ずやらなければならないものに見えるでしょうか。

「私は教育のことはよくわからないから……」「素人だから……」と、学校から課せられた課題を愚直なほどに受け入れる親御さんをたくさん見てきました。

改めて私見であることを断っておきますが、私は、小学校の課題の優先順位はとても低いと考えています。

基本的な読み書き計算は必須技能です。しかし、それ以外で絶対に小学校で身に付けておかなければ将来に支障をきたすような勉強は、私には心当たりません。

どちらかと言えば問題は、「担任の先生の心証が悪くなったら困る」「うちの子だけがやっていなかったら恥をかく」という、学級コミュニティにおける圧力ではないでしょうか。

その点については、私にはああしろこうしろとは言えませんが、あくまでもお子さんの学習面に関しては、親御さんの目から見て「これは今この子にしっかり教えなければ」というものには親子で取り組み、「これは今やらなくてもいいのでは……?」と思うものは、お子さんにそう言ってあげてほしいと思います。その上でお子さんがやりたいと言うのなら、時間と気力体力の許す範囲内で取り組んであげてください。

世界規模の非常事態の中で、親御さんが心身を削ってまでやらなければならない学校課題などそうはないはずです。

個人的には、今こそ「少し古いけれど確実に子どもを楽しませ、新しい視野を提供する」ような映画やドラマ、マンガ、アニメ、小説、ゲームをお子さんに触れさせてあげてほしいと思います。

そして、中学生の皆さん、あるいは中学生の子どもを持つ親御さんへは、残念ながら中学校の課題は成績に直結しますし、中学の成績は高校入試に影響するということはお伝えしないといけません。

とはいえ、中学生レベルの勉強をすべて親御さんが見るのは現実的ではありません。中学から教科ごとに教師が異なるようになるのは、それだけ専門性が高くなるからです。

お子さんが自力でできないのであれば、学習をサポートするサービスやプロに頼ることを検討してください。今であれば、通常より安価に引き受けてくれるケースもあるでしょうし、運が良ければ良いボランティアに出会えるかもしれません。(私のように無職状態になっている教育関係者は大勢いるでしょうから……)

最後に、高校生の皆さん。
皆さんはまず自分と相談してください。自力でできないことはできないと、自分から言ってください。自分で考えて動いてください。

高校卒業後に進学を考えているなら、なおのこと自分でやらなければなりませんし、そうでないなら卒業単位を取るための必要最低限のことはやってください。やり方がわからない、何をやればいいのかわからないという人は、早急にそれらを知っている人(教師や先輩、各種教育関連サービス提供者など)に聞いてください。

今学校が休みになっているのは、感染症を防ぐためであって、皆さんが学生であることには何ら変わりはないのですから。

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