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自己変容が始まると辿る大きな3つの道

20数年前コーチングに出会ったころ、とあるカンファレンスに参加しました。

その時、その主催団体の代表を務められている方は、カウンセラーとしても
大御所の方らしく、その会に参加しているほとんどの人がその人のことをご
存知のようでした。

ご夫婦ともどもカウンセラーとしてご活躍ということでしたが、たまたま席
が隣になった人が「あの夫婦は最近、離婚したんだよ」となぜか教えてくれ
ました。

その時はなぜ、そんなことを私に教えてくれたのか意味がよくわからなかっ
たのと、まだ何も学び始めていない時期だったこともあり、「カウンセリン
グとかコミュニケーションの訓練をしてるのに、なんで夫婦仲がうまくいか
ないんだろう」と疑問に思ったのを今でも覚えています。

あれから、20年以上の時が経ち、当時の私の視座がいかに低かったのかを痛感します。

数多くの方々の深い変容に立ち会わせていただいた中で、何かしら葛藤を抱
える縁の深い関係性においては、同じような道を辿ることがわかってきまし
た。

例えば、1対1の関係性を見た時、どちらかの「本当の自分の人生を生きる」
という自己変容が始まると大きく3つの道を辿っていくようです。
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1.共に可能性を拡大する
2.元の状態に引き戻される
3.別れが訪れる
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「本当の自分の人生を生きる」前の状態とは、自分でもほとんど気づかないまま、いつのまにか親の期待、世間体、世の中一般的に良いとされている価値観、常識といったものに自分を与えてしまっており、まるで誰かの期待に応えるかのように、誰かの人生を生きるかのように時間を過ごしてしまっています。

しかし、自分の奥底から湧き上がってくる「自分はこんな風に生きたい!」という衝動が始まった時、最初は小さなひび割れでも、次第に自分の人生全体を揺らがせてしまうくらいの大きな揺らぎとなっていったりします。

そうしたとき、可能性の自分の人生を生きる上で、まるで門番のように立ちはだかるのは、これまでの自分が培ってきた近しい人間関係です。

誰かの人生を生きるかのような「偽りの人生」を長らく生きていればいるほど、周りはその人をそのままの状態で過ごさせようとします。

その人が「偽りの人生」から「本当の人生」を生き始めると、これまでのバランスが崩れてしまうことへの恐れが周りに生じるからではないかと思います。

その過程は、本人も周りも傷つき、苦しむことが多いのですが、それでもお互いにきちんと向き合うことで、「1.共に可能性を拡大する」ことになったり、「3.別れが訪れる」にしてもお互いに前向きに別れを告げられる形で次のステージを迎えることが出来ます。

しかし、その周囲の恐れに屈服するかのように「偽りの人生」に引き戻され、「2.元の状態に引き戻される」という事態になることも珍しくはありません。

また、相手と向き合うのではなく、苦しさから逃れるように相手との関係を断ち切り、別れをつくり出してしまうケースもありますが、その場合は、結局同じパターンを次の人との関係の中でも再現したりします。

大切なことは、自分も相手も拡大するようにきちんと自分自身と向き合い、相手と向き合うことではないかと思います。

そして、傷つけあいに陥ることなく、自己成長をすることは出来ないだろうかというテーマを探求し続けることではないでしょうか。
  
                                
本当の自分の人生を生きるために、向き合う必要のある人は誰ですか? 


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