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「書籍のファストフード化」を超えるための社会実験

「書籍は死んだ」のか?

「活字離れが加速し、情報は溢れかえり、媒体の種類も多様化し続けている現代において書籍には、どんな存在価値があると思いますか?」

こんな風に問われたら、皆さんは何とお答えになるでしょうか?

これが英治出版の編集者下田理さん(ティール組織の編集者です)と立ち上げた「ぶくらぼ~Book Prototyping Lab~」という企画の原点です。

私はこれまで何度か執筆の機会に恵まれてきましたが、私にとっては書籍の執筆は本当に産みの苦しみと喜びのあるプロセスです。

まさに、心血を注いで制作に取り掛かるわけですが、ものすごく労力をかけたからといって、書籍が売れるとは限りません。

実際のところ、
書籍はどんどん売れづらくなっているばかりか、
逆に新刊の出版点数は増えている

という不思議な現象すらも起きています。

書籍は売れない。のになぜ、出版点数は増え続けているのか?

それは、いわゆる書店自体がAmazon等のネット販売に押されて、経営が圧迫されているために書棚には、必ず売れる安パイな書籍だけが並び、新刊コーナーだけリフレッシュされるという状態になっていることに起因しています。

限られた狭い新刊スペースをめぐって、書籍はもはや雑誌のように「新しさ」だけで扱われるようになっており、初版部数を絞って出版され、
売れなければそのまま即座に廃刊にされます。その結果、売れないのに、新刊の出版点数は増えているという実態が生じているのです。

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 書籍のファストフード化
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これが書籍の出版にまつわる現実といえるでしょう。

その書籍のファストフード化の中で、新人著者は同様に使い捨てられていく現実があります。

書籍はもはや、そうしたファストフードサイクルの中で消費されていくだけの存在として落ちぶれていくだけなのでしょうか?

書籍に存在し続ける価値と新たに付け加わる価値とは何か?

どれだけ時代が変わろうとも、書籍に残されていく本質的な価値とは何でしょうか?

そして

時代が変わっていくからこそ、書籍に新たな価値が生まれていくのだとしたらそれは一体何でしょうか?

こうした本質的な問いを土台としながら、『進化思考』の著者である太刀川英輔さんと対談をさせていただくことになりました。

『書籍の新たな存在価値を探る』というコンセプトから始まった「ぶくらぼ~Book Prototyping Lab~」の第二章がスタートします。

その新たなスタートにふさわしい『進化思考』

書籍という生物が新たな『進化』を遂げようとしているのだとしたら?

そんな歴史的瞬間に出会えるかもしれない時間です。

ぜひ、この機会をお見逃しなく!!

https://book-lab-vol02.peatix.com/

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