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「悔しさ」が思い出させてくれた、私たちの原点とは。

HRアワード入賞をいただいておりましたSOUNDカードですが、先日発表がありまして、残念ながら最優秀賞受賞には至りませんでした。
この結果は「力及ばず」という一言に尽きますが、受賞を目指してやれるだけのことはやったと思っています。
そしてこの結果を受けて私の中に出てきた気持ちは素直に「悔しい」という想いでした。
「残念だ」ではなく、「悔しい」です。
自然にそのように思えるに至れた自分を褒めてやりたいとも思います。

なぜなら、
まず「残念な気持ち」は期待していた結果が出なかった、思うようにならなかったということに対して起こる感情といわれます。
それに加え、この「悔しさ」は、例えば資格合格や、ゴルフやゲームのスコアアップなどの目標達成ができなかったという悔しさとも違います。
それは、私自身やSOUNDカードを褒めてほしい、認めてほしいという気持ちが全くないことに起因しています。
この悔しさは、私たちが創り出したいビジョンへと弾みがつけられなかったことへの悔しさです。

SOUNDカードは、私の願いから生み出されたものです。
その願いとは、「いつ何時であっても、可能性の未来を見据えて、進化の一助を担える協働を増やしたい」というものです。
格差、戦争、食料不足、気候危機など。
「知らなければよかった」と思うような出来事は日に日に増えているだけでなく、物価高騰などの形で私たちの生活を直撃し始めています。
そんな状況下で、これから私たちに求められるのは一も二もなく「協働する力をアップデートする」ことだと思うのですが、一方で、問題が複雑になればなるほど「力を合わせる」よりも「分裂・分断」が加速するという事態が生じやすくなってしまいます。
「これから益々大変なのに、争っている場合じゃないじゃないか!!」という事なのですが、これが言うほど簡単な話ではないことは周知のとおりです。
そんな中だからこそ、個人の能力に依存することなく、「実際に」協働の質を高められる方法を見出したい。
そんな願いを持ち続け、20年がかかりの活動の結果、生み出せたのがSOUNDカードであり、昨年からこの普及に仲間と共に尽力しています。

HRアワード最優秀賞受賞となれば、SOUNDカードの存在を知っていただける方も増えることになり、その願いの実現に向けて大きく飛躍できると思っていましたが、その道は辿れないという結果となってしまったという状態。
それが私の「悔しさ」の正体です。

この結果を受けて、改めて今、私たちに問われていることは何だろうかと仲間と対話を重ねました。
思いを新たにしたのは、もう一度自分たちの原点に立ち戻ることだということです。
その原点とは、「誰かや何かのために『それでも』もう一歩を踏み出そうとする方々を勇気づけていくこと」です。

これは、終わりのない旅路であることはこれまでも、これからも変わりません。
「誰かや何かに貢献したいという気持ちを諦めなくていい」
「『それでも』と、もう一歩だけでも踏み出してみよう」
このことを、SOUNDカードやその他我々の活動を通して皆さんにお伝えできるよう全身全霊を尽くして取り組んでまいりますので、これからも限りない応援のほどお願い申し上げます。

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