見出し画像

もう一人の自分

ずっと君の事が好きだった。
今までも、これからもだよ。

「嘘つきが!」
「散々浮気し沢山の人を騙し傷つけてきたお前の罪は消えない」
「消える訳がない!」

でも、この気持ちは本当なんだ。
君にだけはわかってほしい。
君から嫌われたらもう僕は生きていく自信がない。

「ならば死ね!」
「本当のお前は好きな人から嫌われている」
「傷つくのが怖いから確かめていないだろう」

ならば明日、確かめてみる。

翌日の夕方、確かめに行った。

僕は一人になった。
誰もいない空間
当然君もいない。

いや、もう君がわからない。

わかっているのは明日起きる
見知らぬ国の自爆テロで死んだ男が
僕だという事だけ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?