知財系のいい出版社を見つけたが解散してた話

 以前noteにも記載した社内副業が終わってからというもの、特許実務に関するノウハウは本から得るようにしている。正確には、ポストが空いていない以上は、本くらいからしか特許実務に関する情報が得られない、というのが正しい。ポストが見つかるまでのつなぎである。

 知財系の本は、法文集(六法全書の知財関連の条文を抜き出したもの)、弁理士試験対策本、実務系に大きく分かれ、今回解散してしまっていた出版社は実務系の本を多く出していたところである。
 ある特許実務系の本を本屋で手にし、値は張るものの、とても内容がよかったので、同じ出版社の目録に載っていた本をいくつか入手しようとしたが、某密林書店やその他ウェブ上の本屋を見ても、出版から1年、2年程度しか経っていないものが欠品になっている。とある本に対して、某密林書店の値段を見ると、定価の5割増~倍程度という有り様。

 それでは出版社から入手しようかと出版社のウェブページを見たところ、今年3月末に解散してしまっていた。もともとは財団法人だったようだが、資金絡みで解散を余儀なくされた様子。

 知財実務に携わっている人からすると、実務系の本の位置づけはどのようなものだろうか?実務で大半身についてしまうので、他のことにお金と時間を使うのか、あるいはやっぱりそういった書籍を読んでいるにはいるが、知財業界がニッチなので部数が少ないのか。そもそも私有せずに、会社で読むのか…。(会社の本を読んでいる人をあまり見たことはないが…)

 後継の出版社は示されていたのだが、3ヶ月経とうとしている現時点で、探している本のシリーズが目録などのリストに上がっていないあたり、既刊の再販にはまだ時間がかかるのかもしれない。

 以上。

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