スキルアップ後の出口戦略
眠いものの、少し頭が冴えている気がするので、日頃気がかりな話を一隻一席。
遠い昔に書いた社内副業の話、実は期間限定でそろそろ期間満了となる。
週1で他部署に伺い、業務をこなし、他の日は本業をやる流れが1年間。
本業に使える時間が週5→週4になるのと、副業が週1なので、それぞれの密度は高くなり、土日はほぼ寝て過ごしていた。副業に当てられた日には、確実な進捗が求められ、というよりはさぼれないので、結構いっぱいいっぱいになっていた感がある。
副業の日に本業側から無理やり打ち合わせを入れられることもあるのだが、大抵は何かに対してゴネるための打ち合わせで、そんな日の精神衛生はよろしくなかった。
また、本業関係の質問は極力断ると言っておきながら、気にかかるので返事はしていたものの、「そんなこと今聞かないでくれよ…」と思うような質問もあったりはした。(正直、そう考えてしまうのは私の不徳のいたすところではある、という反省もある。)
そんな不穏な気配(?)を察したのか、周囲はあまりこちらに質問をしてこなくなった。あるいは、聞くタイミングを考えるようになってくれたように感じ、余裕のあるときに色々聞こうとしてくれている、その配慮(?)ある姿勢に、とても感謝である。それにもかかわらず、私が質問すると、誠意を持って答えてくれる。やはり感謝である。
副業のネタは知財関係。もともと研究開発絡みで特許を書いていたこともあり、基本的なことは知っていたのだが、それに気づいたのは何ヶ月か経った後の話で、最初は自信がなかった。
副業に入る前に自分なりに勉強し、過去の自身の特許の包袋(*)を見ながら、過去の記憶とともに、特許の一連の処理を追った。後に、この処理のことを中間処理、と呼ぶことを知った。
(*)包袋…一件書類ともよばれ、1件の特許を申請してからの過程が保存された一連の書類のことをいう。公開書類なので、ネットワークが繋がっていればどこからでも見られる。
色々な特許に触れる中で、自身の専門も相まって、特許でなにかしら食べられるのではないか、という自信とスキルも多少はつけられたと思う。
話を戻す。そろそろ社内副業の期間が終わってしまうのだ。
社内副業が終わると、知財絡みの業務はゼロとなり、これまでの生活に戻る。スキルを活用する場がなくなってしまうのだ。これは寂しい。
なんとかならんのか。せっかく負荷の高い中で手にしたスキルを使えないのはもったいない。
社内副業、リスキリングと世間で叫ばれているが、問題は当人の出口の有無だと思う。出口戦略まで考えている企業ってどれだけあるのでしょうかね。研修だけして何かした気になる時代はもう終わったんだろうなとも思う。
なんだかんだ言っても、最終的には自分で出口を見つけないといけないんだろうな、と思うものの。。。いや、なんとかならんのか。
(終)
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