見出し画像

「人生の最大な節目に、個人がプレッシャーを感じて成長より停滞の道を選べば、社会全体の損失となる」

今日はちょっと路線を変えて。

とりあえず、この表題をポンと出してみました。
これは発達心理学者エリク・エリクソンの言葉です。

エリクソンといえば、アイデンティティという概念を提唱した事で有名です。ひとまず、エリクソンの提唱した概念を整理してみます。
知っている人は飛ばしていいです!

ライフサイクル理論
 生を受けてから死に至るまでの流れや各段階での発達課題と心理社会的危機を整理したもの。

【各段階】   【発達課題】  →      【心理社会的危機】
1乳児期   基本的信頼 →  基本的不信
2幼児前期  自律性   →  恥ずかしさと疑惑
3幼児後期  自発性   →  罪悪感
4学童期   勤勉性   →  劣等感
5青年期   自我同一性 →  同一性拡散
6成人期   親密性   →  孤独感
7中年期   生殖性   →  停滞感
8成熟期   自我統合  →  絶望感

<5青年期の重要なPoint>
モラトリアム
 自己探究の為に本来大人が背負うべき義務や責任を免除されている期間のこと。
アイデンティティの達成
 自分とは何か。どう生きていくのか。という問いに対して、肯定的、確信的に回答できる状態のこと。青年期最大の成果。
アイデンティティ拡散
 アイデンティティ達成できず、自身の価値が見いだせていない状態のこと

ざっくりいうと、それぞれの年代によって発達課題があり、もし課題が解決せず残ったままだと、何かと弊害が現れてくるってのが、エリクソンの理論です。

中でも、エリクソンは青年期における発達課題を重要視しています。
具体的年齢は個人差が大きいのですが、現代では高校〜大学卒業、新卒の数年間が該当するのではないでしょうか。

その理論を踏まえ、もう一度表題をみてみましょう。

「人生の最大な節目に、個人がプレッシャーを感じて
成長より停滞の道を選べば、社会全体の損失となる」

人生の節目というと、つまりターニングポイントのことですね。
何かしらこの選択一つで人生が変わる!という瞬間は誰にもあるでしょう。
その時の選択肢を比較して「成長」をとるか、「停滞」をとるか
これを考えてくれと述べています。

さらに、「停滞」をとると、自分だけではなく、社会全体の損失になるという大変大きな規模感で展開しております!!やばいですねぇ。

よくよく考えてみると、一理あるのではと思います。
社会視点から言うと、経済を回すのは人であり、最大のリソースも人であります。人がいなければ社会は破滅しますから。AIとか詳しいことは分かんないんですけれど。。。笑

で、僕が言いたいことは、

個人のエネルギーが社会全体のエネルギーである為、
個人の成長は社会全体の成長と同意である。

と言うことです。つまり、自分が手をぬけば社会に迷惑をかけるという気持ちを持って行きませんか?ってことです。

コロナの影響で現在は経営が厳しい等騒がれていますが、
これは社会においてもアイデンティティ拡散状態にあると思います。
つまり、猛烈な転換期であり、対応できるかどうかで今後の社会もすべてが決まると言っても過言ではないのでは?と思います。

僕が地道にnoteの記事を書いていますけれど、正直どこまで意味があるのか分かりません。名前も売れていなく、初めて間もない人のnoteは影響があるのか分かりませんが、それでもいつかのために、誰かが喜んでくれる為に、将来でこの取り組みがどこかで活きる為にやっています。

何もせずに人生を謳歌すると言う人もいると思いますし、そう言う価値観を持っている人は、その軸さえしっかりしているならば尊敬しています。または、目的を見出すためのモラトリアムとして生かすことができるのであれば、それはかなり価値のある期間となると思います。

しかし、僕の場合は常に刺激がなければ、人生を無駄にしていると言う感覚が脳裏から離れないんです。ルターの予定説を思い出します。人生は生まれながらにして結果が予定されているかもしれません。それでも懸命に全力を出すのは、最後花開くという確信を得るためにあります。そうでもしないと不安になっちゃうからですね。

メンタルトレーニングにおいて、不安は行動で8割解決するということがあります。まさに僕も実践していることだなと改めて思います。

手が勝手に走ってしまい、話が少し脱線しかけましたが。
「少し社会貢献のための気持ちを持って行動してみる」というのは、めちゃくちゃメンタルトレーニングとして効果的です。実際に偽善の貢献をするだけでもやる気が上がったり、幸せ度が高まったという研究もあるくらいですし、軽い気持ちで何か、誰のためかもわからないけど人のためになりそうだなと思うことやってみてはいかがでしょうか?

という感じで締めさせていただきます。

締めの言葉をいつも決めていなかったので、今後、僕がこの仕事で掲げたスローガンを最後に綴ろうかなと思います。

最高の1日に!
メンタルトレーニングを日本の文化に!

メンタルトレーナー  中里匠吾

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?