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ちびまる子ちゃんはだれにも書けない

コロナ禍にNetflixで『ちびまる子ちゃん』を1話から見返していた。さいしょの方はまだキャラクターが定まっておらず花輪くんが変にボケたりする。印象的なのは、まるちゃんに話しかけられて「ハローミスチェリーブロッサムピーチチャイルド」というとキートン山田さんが「こんにちは、さくらももこさん」と訳してくれる。このやりとりは妻と何度もくりかえし笑っていた。

この投稿をしようと思ったのは、さくらももこさんの元夫がNHKで実写ドラマ化された『ちびまる子ちゃん』の改変について触れていたからだ。そのドラマはみたことがないのだけれど、ぼくは『ちびまる子ちゃん』は他のだれにも書けないことを知っている。さくらももこさんは連載をつづけながらアニメの脚本もして、作詞をして、『コジコジ』もはじまって大忙し。子どもの頃のぼくは気づかなかったのだけど、いまのぼくは気づいてしまった。何話からかセリフや展開に「あれ?」となるのである。スタッフをみると脚本家が変わっている。監修としてさくらももこさんはいるのだが。

『コジコジ』もみはじめたのだが、途中からやはり脚本家が変わり、「あれ?」となった。これは脚本家がわるいという話ではなく、さくらももこという天才のかわりはいない。ということだ。圧倒的なオリジナリティと話の展開力。そして、根底にあるやさしさ。『ちびまる子ちゃん』を書く人はおもしろさに気がいくのだろうが、やさしさがないとまるちゃんにはならない。悪知恵ははたらくし、いたずらだってするけど、まるちゃんはやさしい子なのです。ひどいことを言ってしまうことはあるけど、そのことに自分がいちばん傷つくような子。ドジさやだらしなさがおもしろくて、つい忘れがちだけどね。ぜひ1話からみてみてください。

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