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10秒で味わった感動と落胆

テレビの王者はフジテレビなのかもしれない。テレビの人気低迷とともにフジテレビの人気も下がっていった。そんな中での『27時間テレビ』。体調をくずした影響もあるけれど、いろいろ見た気がする。きのう書いたことに加えて、ハモネプでの粗品さんの審査もすごかったしカギダンスもよかったな。人気コンテンツがたくさんあることはよくわかったが、それだけではなかった。やっぱりテレビってこうあってほしいよな。という感覚が芽生えた。
「日本一たのしい学園祭!」というコンセプトにはぼくは否定的だった。そもそも『ラヴィット!』のコンセプトに似ているし、「たのしい」は受け手のものだから押しつけないでほしい。「明るい」と「たのしい」はこの点で大きくちがう。しかし「学園祭」という限定的なコンセプトにしたことが功を奏していたように思う。これはマスメディアと呼ばれるテレビがうちだすコンセプトとしては異例ともいえるせまいものだ。テレビは広く浅くが定石で、狭く深くはインターネットの得意分野だ。その中で粗品さんのコーナーごとにかわる振るまい。ダークサイドとライトサイドを行き来する姿は、エンターテインメントを凝縮したような存在に思えた。深夜のもっともダークサイドの一面は見ていないのだけど。
そしてラストのせいやさんの「テレビ最高」というフレーズ。若者にこのことばを深くインプットさせたことはテレビの未来があかるいことを示したように思う。思えばテレビおよび芸人の歴史は逆風が常だ。それを吹きとばす勢いをこれからまたまとっていくのかもしれない。時代は繰り返す。またテレビが盛り上がっていく。それはどんな景色だろうか。「楽しくなければテレビじゃないじゃん」を思いだすとともに「楽しいをぬりかえろ!」を体現しているようにも感じた。
しかしその感動は一瞬でくずれた。次の番組に切り替わった瞬間のテンションは多くの人を萎えさせたと思う。おそらくはじめて使う言葉だが、これが老害かと思った。

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