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【学生・社会人向け】福祉の資格の話

お断り

作者は介護の現場はブランクが空いているため、最新の情報・現場での状況を把握していませんので、解説を省略している部分があります。ご了承ください。


福祉の仕事の【国家資格】

 福祉の仕事の資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士が国家資格で、大別されます。
 社会福祉士はCSW、精神保健福祉士はPSWで略して言う時があります。(個人的にはCSWは滅多に使いませんが)
 概ね社会福祉士・精神保健福祉士は大卒資格が前提、介護福祉士は高卒から専門学校に入学して、学習できます。いずれも国家試験を合格することが必要です。
 なお、介護支援専門員(ケアマネージャー)は上級資格として、今回の記事では省略します。(私は持っていないので、教科書的な解説しかできないですし)

国家資格ではないもの

 「介護職員初任者研修」は最近耳にする言葉です。古くはホームヘルパーの資格(~級)にあたるもので、国家資格ではありません。認定資格というのでしょうか。ハローワークや、最近は市区町村で講座を開き、資格取得を促しています。
 とはいえ、介護職員初任者研修で介護の仕事の経験を積めば、将来的な介護福祉士、ケアマネージャーへのステップアップの道がひらけます。
 その他、福祉住環境コーディネーターや、メンタルヘルス管理士などは民間資格であり、福祉の国家資格ではありませんので注意が必要です。

【主流】資格取得へのルート(社会福祉士、精神保健福祉士)

 社会福祉士、精神保健福祉士いずれも、
・福祉系大学で資格に必要な専門科目の単位を取るー国家試験合格で取得
・一般の大学(4年制)を卒業ー卒業後、専門学校で資格に必要な専門科目の単位を取るー国家試験合格で取得

といった流れが主流の資格取得方法です。専門学校については、昼間や夜間、通信制といった選択肢があります。通信制だと卒業に最低2年はかかりますね。

私の場合は、社会福祉士取得後、専門学校の精神保健福祉士短期養成課程を経て、受験資格を取り精神保健福祉士を取得しました。
 短期養成課程とは、社会福祉士資格取得後(もしくは受験資格を持っている)精神保健福祉士取得を目指す人向けの課程です。
 社会福祉士(もしくは精神保健福祉士)の資格を既に持っていると、国家試験の共通科目が免除となり、国家試験の受験科目が減ります。
 また短期養成課程の授業も、約10ヶ月程度で終了しました。

【福祉現場での話】社会福祉士・精神保健福祉士の資格取得へのルート【現場の雰囲気】

 同僚、友人の話を聞いていると、福祉系大卒よりは、一旦大卒後社会人を経てから資格を取る方が多いです。
 また、大卒でなくても資格なしで福祉の仕事を経験を積めば、資格取得を目指せるため、このルートを選択している方も多くいらっしゃいます。
 ただ、社会人で資格取得を目指すのはお金と時間が必要ですので、できるなら大学受験の段階で福祉系大学への進路を決めると、早めに現場経験を積みやすいですね。
 (加筆)ハローワークで専門学校の学費を補助する制度があり、社会福祉士・精神保健福祉士の専門学校の中で利用できる学校があります。

福祉の仕事での資格のニーズ

福祉相談や就労支援の場では、社会福祉士・精神保健福祉士資格取得者が大勢を占めます。現在の障害者総合支援法に則った事業所(就労継続支援B型、就労移行支援、自立訓練)は社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師を一定割合雇用すると加算がつきますし、1名以上は有資格者の雇用が必要となっています。
 サービス管理責任者や管理者は福祉の有資格者であっても、経験者でないと就くことができません。(実際は例外や、研修を受けることが必要などの条件があります)
 

社会福祉士・精神保健福祉士どっちが良いか?→個人的には【精神保健福祉士】推し

一般的には
・社会福祉士 高齢者や障害者、児童福祉施設などで使える資格、
・精神保健福祉士 精神科病院、クリニック、デイケア、その他心の病に関わる場所で使える資格

ではないでしょうか。
私は、資格としては精神保健福祉士が一番役立っていますし、これからもニーズが高くなると思います。

精神保健福祉士推しの理由


 精神病=心の病が大人だけではなく児童、青年期のニーズが高まったことがあります。特に発達障害は小学校入学前から診断でわかるようになり、継続して療育・通院している子が増えています。
 また、昔は変わっていないことが悲しいですが、いじめや虐待など、子どもが心の傷を追うケースが減らない現状のため、その心のケアもニーズが高まっています。
 過去は痴呆症とよばれた高齢者の認知症も、現在は精神科の治療や入院治療が行われています。
 昨今の障害者の就労においては、知的障害者・精神障害者の就労支援・定着支援が重要であると認識しています。
 また身体障害者など他の障害であっても、精神障害など他の障害を併せ持っている方も多くいらっしゃいます。

国家試験の合格率の問題

社会福祉士は、四捨五入で約30%、精神保健福祉士は60%ほどの合格率のようです。合格率に比例して現場のニーズが高い、ということはないかなと思います。
 この合格率を反映して社会福祉士、精神保健福祉士どちらを選ぶか、という決断をする方も多いようですね。

どの仕事(分野)がしたいかを、よく見極めてから資格取得を目指しましょう。

 福祉の仕事をしたい方は、それぞれきっかけがあるのではと思います。またはどうしてもこの仕事を選ばなくてはならない方もいるのではと察します。ハローワークの給付金やその他奨学金で学校に入る方も多いと思います。
 その中で大切なのは、どういった分野の仕事がしたいかを見極めることです。
 それは好き好きや身近で接した経験、興味がある分野様々でしょう。ご自身の力や気持ち、身体とよく相談することが必要です。
 週5日日中の仕事、朝夕の仕事、泊まり込みの仕事、土日も仕事といった違いもあります。都心や市街によって働く場の数が異なることもありますね。

何かありましたら、ご相談ください



 



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