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はじめての料理

こんにちは。
早速、有言実行!
というわけでもないのですが、
記事を書きました。

"はじめての料理"
私が初めて一人でキッチンに
立ったのは中学一年の時。

その日は母がお友達と飲み会に
行くということで
「じゃあ、あたいが作ってやんよ」
なんて言って
厨二病を発揮したのが始まりでした。
(ちなみに私の厨二病は、
写真を撮る時に
腕を棒に複雑に絡ませられるほど
かっこいいと思っていたタイプでした)

当時、根拠のない自信が
湧き出る年頃で、
「料理なんてちょちょいのちょい!」
「上手い具合にできる!」
「私には隠れた才能がある」
と、
自分を過信してた。
(若い、若さが弾けてる)

誰かが書いたレシピ本なんて不要。
見ない見ない。
味付けなんて簡単でしょ。
一夜にして母を超えちゃうかもね。
なんて思ってました。

いざ、満を持して冷蔵庫から
取り出したのは、
凍ったインゲン(霜つき)

フライパンに
炒めるにはちょっと量の多い
ごま油をドバドバ...

この時点で何を作るかは未定。
とりあえずインゲン炒めてから
次を決める。
未来じゃなくて今を見るんだ!

ガスコンロの火は最大(強火)!
それでは着火!!

熱されていくごま油。
そこに霜ついた冷凍インゲンを
勢いよく投入!!
おやま!インゲンに引火!!
(正確には霜になのかもしれない)

フランス料理などでよく見る
見事なフランベを無意識に起こした。

もしかしたら、あの時に
料理人として目覚めていたら
今見てる景色は違ってたかもしれない。

ただ、中学一年の私は
急に湧き出た猛火に驚き、

「やべ、どうやって火を消そう」
「土かけるべきなのに、土がないぞ」
「水か?ここに水を入れるか?」
「とりあえずコンロから離すか?」
と厨二病の自分と対話した。

結局のところ、解決策を見出せず
部屋中を燃え盛るフライパン片手に
ウロウロした。

その後、私は何をすることもなく
自然と鎮火したインゲン。

私の根拠のない料理への自信も
一緒に鎮火。
フライパンに横たわる元インゲン。

帰ってきて事を知った母から
その日以降の料理禁止令が出て、
私自身も若干のトラウマとなり
キッチンに近づかなくなりました。

きっと母と一緒に作ったりした
はじめての料理は、
別にあると思うのですが、
あの猛火を今でも鮮明に覚えている
「インゲン炒め」こそが
私のバージン料理ではないでしょうか。

#料理 / #インゲン / #厨二病

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