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タイトルや名前を変えました!ナカるんです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします💖

こんにちは。
「誰も知らない時代劇作家」ナカるんです。

先週、私のブログをご紹介くださった方がいて、
大勢の方に「スキ」や「フォロー」をして頂きました。
誠に有難うございました。

この場を借りて御礼申し上げます。

なかなか地味なブログなので、こんなに興味を持っていただけるとは
思っておらず、恐縮しています。

何のお返しも出来ずに申し訳ないのですが、
私の方からも、皆さまへ、ますますのご発展と
ご多幸をお祈りいたします。

さて、前々から、ブログの改変を行わなければ…と思っていたのですが、
忙しくて、なかなか取り掛かる事が出来ずにおりました。

ですが、先週末あたりから、少しずつ、コンセプトを変えていくことにしました。
タイトルも決めておらず、私ゃ、一体このブログで何をしたいのか?
と考えていて、最初は、自分の作品の紹介をしていきたいと考えていたのですが、自分に出来る事は何か?と突き詰めていくと、

やはり、作品づくりをメインにしたいなぁと思いました。

というのも、私はクリエイターなので、一作でも二作でも、自分の世界観を書いてゆきたいと感じました。

なので、タイトルも変えて、新たに作ってまいることにしました。

まだまだ、発達途上なので、お恥ずかしいのですが、少しずつ取り汲んでいこうと思っています。

どうぞ皆さま、最後まで見捨てず、長らくお付き合い願えれば幸いです。


私は、2013年に「嫁の心得」という作品で、第一回日本エンタメ大賞を
頂くことが出来ました。
この作品がデビュー作となりました。

この賞は、受賞作を映画化するという目的で作られた賞でしたが、
残念なことに、大賞を獲ったにも関わらず、映画化されることはありませんでした。

身長180センチ越えの大女いのが、夫を殺した若侍を追って「敵討ち」の旅に出るという物語で、多くの方に、「面白い!」「時代劇とは思えないほど、スラスラ読める!」などとお褒めの言葉を頂戴したのですが、
時代劇はお金が掛かるということで、実現されませんでした。

私はもともと、映画の専門学校の出身で、長らくシナリオの勉強をしておりました。しかし、シナリオで芽が出る事はなく、ある程度年を取った時に、
将来どうしようと悩みました。

その時に思いついたのが、「シナリオはいくら書いても誰も読んでくれない。でも、小説なら読んでもらえるかも・・・」と、その時、シナリオ原案で持っていた、上記の「嫁の心得」を小説の形にすることにしたのです。

しかし、専門学校時代から、シナリオ形式でしか物語を構築してこなかった私の頭では、「小説」という形は、とんでもなくハードルが高く、どう書いていいのか分からない・・・と、戸惑いの連続でした。

その上、時代劇ということで、当時、時代劇の「ジ」の字も知らない私には、泣きたくなるほどの難問が待ち構えておりました。

つまり、「江戸を知る!」からはじめなければならなかったのです。
とりあえず、その頃従事していたパート仕事が終わった後、二時間ばかり、図書館へこもり、かたっぱしから江戸時代の文献を読むことにしました。
しかし、文章をいくら読んでも頭にはさっぱりイメージが湧きません。

それこそ、物の名前から、着物の名称、江戸時代の体制や当時の時代風景など・・・分からない事を、ひとつひとつ、辞書を引き引き、なんとかイメージを膨らませていきました。

そうするうちに、あっという間に、4年が過ぎてしまいました。

その頃の私がどんな気持ちでいたのか、容易に想像がつくでしょう。
明日をもしれない大きな事に挑戦するような、いかだで大海に出て行くような、そんな心許ない気持ちがしたものでした。

おまけに、自分をも責めていました。
いくつになっても、芽の出ない、とっかかりすら作れない、そんな自分を「情けない」「自分はなんてダメなんだ」と責めてもいたのです
(これは正直、今もあります。なかなか自信って持てませんね)。

そんな事を繰り返しながら、やっとの思いで書き上げたのが、この作品でした。

紆余曲折があり、賞を貰えたのは、あの日、「小説に転向しよう」と決めた時から、ゆうに8年は過ぎておりました。

私は、遅咲きも遅咲き、誰からも注目されない新人作家として、デビューしたのでした。

しかし、一作目がようやく出たのはいいですが、二作目がこれまた難航したのです。

先にも言った通り、私は、それまでシナリオしか書いてきませんでした。
シナリオというのは、ト書きとセリフで構成されており、それ以外は書いてはいけないのです。

「余計な事」と怒られてしまいます(誰に?演出家にです)。
けれど、慣れてしまえば、「なんて楽チンなの!」という事にもなります。
だって、地の文をまるごと書かなくても良いのですもの。

そのように、さして文字を書かなくてもよい、ある意味、構成力だけで済む、甘やかされたシナリオの世界から、いきなり、文章力を問われる小説の世界へ来たのですから、そりゃあ、私の文章は酷いものでした。

その文章力のなさを突かれたのでした。
なので、本の案も出来、いざ書いてはみたものの、ちっともページ数が上がらないのです。

なんせ、シナリオ形式で書く物ですから、


「―!?」
「ですから、適当と言ったら、適当ですよ!」
「・・・・・・」
ぐぬぬと臍を噛む。


・・・なんて、やたらと、「―!?」「・・・・・・」という、こんな記号ばかりの文章になり、めちゃくちゃ怒られてしまいました(誰に? 担当編集者さんに)。

「・・・・・・」や「―!?」は、シナリオでは当たり前に使いますし、
これで十分、意味も感情も伝わるんですよ。実は・・・。

しかし、これは、小説では禁じ手で、ちゃんと言葉で書かなければなりません。そこが私には難しかったのです。(;´Д`)

当時の私は、「言わなくて分かるでしょ?〝『・・・・・・』〟で」と思っておりました。
そして、またまた江戸時代の文献との首っ引きです。
江戸の文献を読んでいると、分からない事だらけで、しかも、どんなに探しても出て来ないこともあり、音を上げる事もしばしばでした。

そんなこんなで、なかなか「ゴーサイン」が出ないまま、またたく間に4年が過ぎ、その間に、出版社さんも倒産し、書き上がった原稿が宙に浮く、という憂き目にも遭いました。

まあ、もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、私の作品を仕上げるペースは、4年に一度、まるでオリンピックのような感じなのです。

こんな事で、生活が成り立つはずもありません。

私は、チョーがつくほどの極貧生活に陥ってしまったのでした。(´;ω;`)

その時に書いた作品が、この作品になります。

夜の営みが〝お強い〟旦那様に音を上げ、嫁が家出をする話―。
(なんて題材だ~!?)とも思いますが、まじめに〝エロ〟を語ろうとした
私にとっては、画期的な作品となりました。

その後、書いた三作目が、

となります。

この作品は、「江戸を書くなら、一度は吉原でしょ?」と思い、吉原のお女郎を主人公に据えました。
しかし、お女郎さんを、ただ、悲しい、苦しい、ものとしてとらえると、それは違うなぁ・・・と常々考えていたのです。

調べてみると、お女郎さんって、年季が明けると、女郎を卒業するという事が分り、しかも、あの過酷な状況を生き延びて、大門から大手を振って出て行く女性たちも大勢いたという事を知って、

ちょっと別の角度から書いてみようと思い立ちました。

なので、このお話は、お女郎さんのお話でもあり、お金に苦労した女が、いかにお金を稼いでいくか、ということをテーマにした作品にもなりました。

まあ、ようは「金儲け」の話なんです。女郎の話というよりは。(笑)

私、その頃から、今もですが、お金に困っているので、
憧れをもって、書いてみました。

なので、興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。


さて、最後になりますが、これから出る作品をご紹介したいのですが、
まだ校正も終わっていない段階なので、次回にさせて頂きますね。

ですが、今度のお話も、ちょっと一筋縄ではいかないお話になっております。

元ネタは、私が中学生の頃に、図書室で読んだ、「江戸のちょっといい話集」みたいなものに載っていた物です。

この話を読んだ時、ものすごくショックで・・・でも、いいお話だなぁ・・・と心に留めておいたのですが、大人になるにつれ、
「んな訳ないだろう?」と思えてきて、主人公の立場を変えて、書いてみました。

ちょっとディープな内容なので、世間様に受け入れられるかと心配な部分もあるのですが、まあ、チャレンジしてみました。

また、刊行が決まりましたら、当ブログにて、お知らせいたしますので、
どうぞ楽しみにお待ちください。

そんな訳で、おそらく、私の名前を聞いたこともない方々が大半だろうと思いまして、
このブログのタイトルを、

「誰も知らない時代劇作家、その名もナカるんです」にしました。

(自虐ネタ~! しかし、本当の事ですものね~)

という訳で、長々となってしまいましたが、
こんな私ですが、皆さま、どうぞ末永くお付き合いの程、
よろしくお願いいたします。


BY  ナカるん でした💖