同人作家が同人イベントに参加して何の意味があるのか?
あけましておめでとうございます。
2024年は初日から大変なことが多く、心身共に落ち着かない生活の方も多いと思われます。
なかなか難しいですが、無理のないようお過ごしください。
そうなるよう願っております。
昨年も沢山の記事の閲覧、ありがとうございました。
今年も稀に書くことがあるかもしれないので、そのときはよろしくお願いします。
さて、新年一発目の記事ということだし気軽に読める話でもしたい所です。
そこで、こちとら同人音屋ですので、同人イベントに関するちょっとしたお話でも。
本題
今回の記事タイトルですが、決して皮肉やネガティブな意味ではありません。
単純に「同人作家が同人イベントに参加することでどういったメリットを得るのか?」という話です。
前回が前回なだけになんか過激な話だと思ったならごめんね。
僕も同人サークルとして、東方紅楼夢という東方Projectオンリーの同人イベントに毎年サークル参加しています。
その中で実感を以て「これは同人イベント出る価値あるわ!」と言えるものを述べさせていただくのが今回の主旨です。
つい最近も冬コミがあり、縁が薄いと「何であんなしんどそうなイベントに嬉々として参加してるんだ……?」と考えてしまう人もいるかもしれません。
これはサークル参加者側のお話ですが、大体こんな気分なんだなとでも思っていただければ。
対面の威力
定番ではありますが、何と言っても「視聴者・読者や同好の他サークルの人と直接会って話せる」というものが本当に有意義です。
創作活動は孤独なものです。
今作っているものが本当に面白いものか? 良いものか?
自問自答の中、それでも己を信じたり妥協したり心折れたりしながらなんとか完成した作品。
それを目の前で手に取ってもらえる歓びは、一度でも同人イベントにサークル参加したことがある人ならば共感できるだろうと思います。
極端なときには、自分はここにいて良いんだと認められたような気分になるなんてことも。
また、その場で作品の感想(複数回参加している場合は前作のものなども)を頂けることも多く、もうシンプルに幸せの絶頂になれます。
例えば野球あるじゃないですか、野球。
めちゃくちゃ練習して試合に臨むじゃないですか。
そんで九回裏、一打出ればサヨナラの場面でヒットやホームラン打てたりすると、チームメイトや観客がワッと盛り上がったりするじゃないですか。
そのとき体の芯から歓喜物質みたいなのがジュワ~~~~~っと湧き上がってくる感覚、全人類が味わったことあると思うんですよ(クソデカ主語)。
無い? 2023年のWBC準決勝の村上選手を思い出せ。
同人イベントで作品を手に取ってもらった時、あの感覚がマジに味わえます。
一度味わったら病み付きになります。
自分の創作物に価値を認められる経験は自信とモチベーションと幸福に繋がり、次作への原動力となってくれるでしょう。
また、同人イベントには当然、スペースが隣になった他サークルの人や、同じイベントに参加している気になるサークルの人も沢山いることでしょう。
そこで彼らに勇気を出して挨拶や作品の交換をしてみたりすると、そこから思いもよらぬ繋がりが出来て創作の輪が広がっていくこともあります。
僕自身もイベントで話をしてみたことがきっかけで繋がったサークルさんがいくつもおり、時に遊びに行ったりライブに誘ってもらったりと、こういう言い方をして良いのか分かりませんが、とにかく絶大な恩恵がありました。
近年ではネット上で開催される同人イベントというものもあります。
僕はそちらの経験は無いですが、現実のものと同じような体験が得られるのであれば、そちらから参加してみるのも良いかもしれません。
対面の威力・真
とまあここまでは一般的にも散々言われている内容です。
とはいえこれ想像以上に物凄い幸せ作用があるので、経験者が誰も彼も同様に口にするのも無理のないことだと思います。
僕もその魔力に逆らえませんでした。
ここから先は、更にもう一歩、個人的に面白いなと感じた要素をお話したいと思います。
流石に共感は得られないかもしれない。
同人イベントに参加すると一般参加者の人から感想を貰えたりするというのは前項の通りです。
ですが、人によっては「感想ならネット上でも貰えるじゃん」と考える人もいるでしょう。
逆なのです。
むしろ、既にネット上で少しでも感想が貰える状態にある人が直接対面の同人イベントに参加すること。
これ、マッッッッッジで一回経験してみた方が良いです。
と言うのも、ネット上と現実で感想のテンションが明らかに違ぇ……!! ということが結構あるのです。
Twitter(現X)でエゴサした時にチラリと見えた「◯◯(自分)さんの新譜(新刊)、良かった」など、短く書かれた淡々とした(ように見える)感想。
実はそれ、文面通りのテンションとはかけ離れているかもしれないのです。
実際にイベントでその人と確認できる人が作品を買いに来てくれた際、ネット上の淡々とした文面とは裏腹にめちゃめちゃ興奮した様子で嬉しそうに作品を手に取ってくれるのです。
そういうことが誇張抜きに何度もありました。
そこのフォロワー! お前やぞ!! いつも本当にありがとう!!!
(と言うか、同人イベントまで作品を買いに来てくれる人は大抵少なからず高揚しています)
僕個人としては、こういったネット上と比較した現実でのテンションの高さというのがたまらなく好きなんです。
「え~!? そんなにおれの作品のこと気に入ってくれてたの!?」という気持ちになって、なんだか倍お得、みたいな(?)
Twitter(現X)のように文字が主体のSNSで感情まで100%伝えることは難しいですが、それは自分以外も同じこと。
同人イベントとは、一般参加者からすると、身振り手振り、声の抑揚、表情etcそれら全部を使って好きなサークルの人に超高純度の感想を伝えられる場でもあります。
ならば逆に、サークル参加者にとってはそういった超高純度の感想・感情を全身で浴びる絶好の機会だと言えるでしょう。
お前ェさんも浴びてみたくはないかい……?
純度100%のオタクの感想……。
おわりに
同人イベントに求めるもの、参加するモチベーションは勿論人それぞれです。
なので今回の話は僕個人の経験談みたいなものと思って気軽に読んで頂けると幸いです。
ただ、僕と同じような感覚を持っている人ならば、今回述べたような視点で参加してみるのも良いと思います。
一人、買ってくれる人が現れるだけで世界が変わって見えるので。
今回はサークルと一般参加の関係を主体に書きましたが、サークル同士のコミュニケーションでも前項のような意外性を楽しむこともできるので、是非とも勇気を持って話しかけてみましょう。
大丈夫! 人とのコミュニケーションがめちゃくちゃ苦手な僕でも結構なんとかなりました。
コツは「同じイベントに参加してるから全員好みが同じ!」の精神です。
礼儀だけはしっかりと。
今年もダラダラやっていきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?