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競合と同じ土俵に立たない。

「広告会社を挙げて」って言われるとどこを思い浮かべる?
電通、博報堂、などなど。
所謂広告代理店を思い浮かべる人がほとんどだと思う。
でもさ、現代社会で最強の広告会社って、
Googleじゃない?でも、真っ先に出てこなかったでしょ?
彼らはこう言っている。

「私たちはテックカンパニーです。」

潔いよね。広告会社なのに。

目指すのは一人相撲

さて、なんでこんな話から入ったかと言うと、今回のnoteはブランディングの話。Googleがさっきの「広告会社を挙げて」って質問に対して頭に思い浮かばなかったのも、ブランディングなんだよね。

ふ~~~ん、で、要するにどうゆうこと?笑

「お客様側から"好きです"と言われること」

これだね。
他の企業戦略と比較してみよう。

マーケティング→「あなたが好きです」
アドバタイジング→「(こちらから)好きです、好きです、好きです」
PR→「あなたが好きみたいよ(と回りから伝える)」

他の戦略がこちら側からのアクションに対して、ブランディングだけが相手側発信のアクションだね。

不のスパイラル

つまり、お客様側の「好きです」を獲得するための戦略がブランディング。ブランディングにも種類があるんだけど。

・コーポレートブランディング(どうつながるか)
HP/資本金/ロゴ
・プロダクトブランディング(何を売るか)
価格/デザイン/効果
・マーケティングブランディング(どう広めるか)
ターゲット/メディア/SNS
・セールスブランディング(どう売るか)
販売方法/顧客選定

なんとなく分かったと思うんだけど、結局は「魅せ方」のことだね。
なんだけど、このブランディングって部分が成功するとしないとじゃ、企業活動の難易度がかなーーり変わってくる。(もちろん、成功させるまでの過程が相当ハードモードではあるのだが笑)

逆に、ブランディングを一切しないでモノを売ろうとするとどうなると思う?

1.価格競争が起きる
(隣の店と同じ商品を同じ価値で売ることになるから)

2.低価格の限界値がきてサービス競争が起きる
(ウチはこれにこんなオマケ付けるよ~!みたいな)

3.サービスに対するコストがかさむ

4.利益率が下がる

5.PR費用が削減される

6.結果シェアが落ちる

もうさ、最悪だよね笑。
地獄だよ、地獄。でも、ブランディングをしっかり行うことで、隣のお店とは全く別の価値を作り出すことが出来れば、、?

競合を把握するが、競合は作らない

「○○だが○○ではない。」この打ち出し方が非常に重要。
先に挙げたGoogleだと、例えば「ウチは広告会社でーす!」と声を上げちゃうと、競合にテレビ局だったり広告代理店が表れて、価格競争が起きるんだけど、「ウチはテックカンパニーでーす!(広告会社だけど)」と声を上げることで、競合の誰もいない土俵を作り上げたワケ。

マップ作ったり、アプリ作ったりしながら企業の売り上げの90%が広告費なの知ってた?

価格をコントロールする

何かモノを売ろうとするときに、事前調査でみんなが「買う!」って答えてくれた価格が必ずしも適正価格とは限らないんだよね。ちょっと頭使うんだけど、これを見て。

コスト300円のコーヒーの場合

販売価格¥500で100人に売る
¥500×100人=¥50,000
コスト ¥300×100人=¥30,000
¥50,000-(コスト)¥30,000=¥20,000(粗利)

販売¥700で75人に売る
¥700×75人=¥56,250
コスト ¥300×75人=¥22,500
¥56,250-(コスト)¥22,500=¥33,750(粗利)

→販売人数は減っているが、粗利は上がっている

あ、あれ?ウチのお店こんなに忙しいのに、向かいのゆったりカフェのオーナーさんの方が良い暮らししてない?ってなるわけ。

つまり、モノの適正価格ってのは最も数量が出る価格じゃなくて、最も利益が残るところで設定すべきなんだ。

コーヒーはコンビニ行けば100円で飲めちゃうじゃん。でもオシャレなカフェで500円出して飲むわけでしょ。じゃあこの差額400円の価値をどうやって作り出すか、これがブランディングだよね。

文章にするのは簡単だけど、実際戦略として成功させるのは難しいブランディング。最後に最近よくやる脳内トレーニングを書いておくね。

「これ、Appleならどう売る?トレーニング」

街中でパッと目に飛び込んできたものをAppleならどう売るかを考える笑。
あそこも所謂一人相撲企業だからね。(PCとかスペックだけで考えたら全然価格設定バグってる)ブランディングスキルはバケモノクラスだよ。だから、ジョブズを憑依させて考えてみるトレーニング笑。

このマグカップ、Appleならどう売るかな、、?







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