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すいかに味の素

そういえば今年はまだ風鈴出していなかったなと、仕舞ってあった風鈴を飾る。南部鉄器の良い音がする風鈴で気に入っているものだ。

いつもはリビングの窓際(室内)に飾っていた。しかしリビングはほとんどの時間エアコンがついており、その間窓は締めっぱなし。

すると風がないので風鈴は一切鳴らない。涼し気な音が鳴らないただの置物になってしまっていた。

もう少し風鈴を味わえる場所はないかと、今年は半分使っていない倉庫のような部屋に吊るすことにした。
この部屋はエアコンが設置されていないので窓を開けている時間も長い。

風鈴が目に入る場所から居なくなってしまったのは残念だが、仕事をしていると時折遠くから風鈴の音が聞こえるようになって満足する。

ポケモンスリープを初めて数日経過したが、結局何をすればいいのか分からないままやっていたので攻略サイトを眺めてみる。

攻略サイトによると毎日の睡眠のタイプは「ぐっすり」「すやすや」「うとうと」の3種に分けられるようだ。自分も「すやすや」レベルくらいは眠れているかな?と過去のデータを見ると大半が「ぐっすり」だった。

毎日ぐっすり眠れていておめでたいなと思った。

夜、先日旦那がもらってきた巨大なすいかを切る。床に置いていたすいかをカウンターの上まで持ち上げようとすると腰が危ないくらい重い。まな板の上になんとか乗せ、家で一番大きい包丁で切る。
すいかのあまりの大きさに制御しきれず、切っている間も転がっていきそうで怖かった。

なんとか切ると「食べたい」と息子が寄ってくる。先日ふるさと納税でもらったすいかをあげても拒否していたけれど、食べる気になったのかい?と皿に乗せて渡すとすごい勢いでシャクシャク食べている。

わあ食べてくれた!と喜んでいるとおかわりを要求される。すごいな。

すいかを食べるといつも祖父を思い出す。私が子どものころ、一緒にすいかを食べた時に「すいかには塩をかけると甘くなるんだ」と教えてくれ、塩を取りにいった。

戻ってきた祖父が手にしていたのは塩ではなく味の素の瓶だった。

塩と勘違いされたまま味の素をかけられ、うま味が追加されたすいかはよく分からない味がした。
吐き出すほど不味いわけでもないけど美味しくはない。

祖父と「なんだこの味は」と首を捻っていると祖母がやってきて「あんたら何やってるの」と種明かしをして去っていった。



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