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スンスン、、と涙の声が聴こえる【日記】

寒いね。部屋の中でも厚着しないと凍えちゃうんじゃないかと思うほど寒い。

そんな朝でも3歳半の息子は元気だ。オムツを脱いだ姿で仁王立ちしていたりする。寒くないのかな?後ろから見るとお尻は丸出しだし、前から見るともちろんもろちんである。

詳しくは説明しないが『もろちん』とはちんちんが丸見えということである。そんな姿はみっともないので教育しなければならない。
「ちんちんが見えてるからパンツをはきなさい」と叱ると息子はニヤリと笑う。そんな時はとっても悪い顔をしている。イタズラっ子の顔だ。

イタズラっ子の顔の時はやはりよく悪戯をする。活き活きしているのは良いことだけれども、調子に乗って動き回るからどこかに頭を打ったりしてそのうちに泣くハメになる。

今もおもちゃを踏んづけてしまって泣いている。
『ほら見たことか!』と思ったりもするが、そんな姿もかわいいから、コッチに駆け寄ってきたら抱き上げてあげる。

子供の感情は両極端でギャン泣きしてるかケタケタ笑ってるかの二択のように思う。「いそがしいヤツやな」と正直思う。

でもよくよく観察していると泣き方にもバリエーションが増えてきているのが分かってきた。こちらの興味を引く為の嘘泣きであるとか、思い通りにならない時の悔し泣きである。
特に悔し泣きの時はだいたい単語レベルの言葉を吐きながら泣いている。そうなると『彼は今ここで悔しがっているんだな』と分かるので彼のプライドが何処にあるのかがなんとなく知ることができる。

しかしである。最近もう一つの泣き方が増えたのだ。これに正直こちらは戸惑っている。

声を出さずにただ静かに涙を流していることがあるのだ。そういう時はだいたい夜、寝る前に布団の中で泣かれることが多い。『おやすみなさい』とまぶたを閉じると、暗がりの中でスンスンと鼻息が聴こえてくる。涙をすする音である。

天井に向いていた首を横に向け息子の寝ている方角へ視線を移すと、やはり息子が涙を流している。

「どうしたの?」と抱き寄せ、耳元で囁いても3歳の息子はただ悲しそうな顔で涙を流すだけで何も答えないのだ。

理由はわからない。
昼間あった嫌なことを急に暗がりで思い出したから泣くのか、それとも寝る前の静寂が急に怖くなってしまったのか。

とにかく静かにスンスンと泣くのである。

泣きつつもやがて彼は入眠する。
そして翌朝 元気よく駆け回るまでの間こちらに可愛い寝顔を見せてくれるのである。

『あの涙は一体何なのだろう?』
今朝 妻とそんな話をした。

#日記 #エッセイ #子育て

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