#推し短歌『同級生の推し作家に百合妄想がバレた結果』
支えられながら支えてぱったんと「人」という字が前へたおれた
括られたアルファベットの(たよーせー、ってか?)ゴツゴツで泡が壊れる
浴槽の花殻が減りようするに捨てられたくないから捨てたんだ
たとえば時代が国が言葉が違ったら出会えずにいた あってしまった
見上げられ見下ろすときのこんなにも埋める隙間のあるうれしさを
足りなさも余分も重なりあえばこそ性語辞典を居間の書棚へ
ただの恋です普通に夏の花なんですほんといっしょにいたいだけです
陽光に言葉を編んで贈り合う「好