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就活生は労働力を売るという点で投資家目線が必要です。

投資活動をしている学生さんは少し視点が違います。

私が世界的な投資家ウォーレンパフェットの本を読み出したきっかけは、うちの学生さんからの推薦でした。その学生さんがパフェットの本に共感して株を始めた経緯を聞き、読んでみようと思いま読み出しました。この学生さんは、もちろん超大手に就職しました。別の学生さんは、ある投信の会社の本に心酔し自らもその投資を始め、就活では大手の証券会社に就職しました。

やはり自分のお金で投資活動している人は企業の見る目が儲けではなく、純粋に企業の成長と社会還元を意識しているような気がします。もちろんお金の上がり下がりだけを意識している学生さんもいるでしょうが、投資活動を通じて会社の特徴を見て自身の就活に生かしている学生さんの就活はうまくいきます。

早期に決まった学生さんの話

ある学生さんの話です。この学生さんは1月の段階で、業界1位か2位のA社に内定をもらい、さらに現プライム上場企業のB社も内定をいただき、さらに非上場の会社C社にも内定をもらっています。1月の段階で3社内定いただいています。この学生さんは投資をしています。そしてデータをよく見ていて、経常利益率や原価率、人件費率の話もします。この学生さんはデータから業界トップのA社の仕事ぶりとB社の仕事ぶりのどちらがいいかを思案していました。A社は業界トップなのでもちろん協調性やチームでの仕事及び個人のパフォーマンスと全てが必要とされてきます。かたやB社は粗利率も高く、営業利益率が非常に高く、自己資本率も非常に高い超優良企業ですが、社員の平均給与がそこまで高くないところを考え、どちらかというと個人のパフォーマンスの高さを重視した会社であると判断しています。

彼は将来ビジョンがある程度明らかなので、個人のスキルを伸ばし、大きな仕事をしたいと考えています。そういう意味でもB社の方がきつい分自分の能力が伸ばせるのではないか、と考えています。この学生がこうも選考が上手く進む理由があります。

①学費を全て自分で払っている。


だからお金に対してシビアです。このシビアというのはケチではないです。リターンについてをよく考えているので小さなお金は惜しみません。というのが2つめになります。

②積極的に人に合う行動をすぐできる。


これがこの学生さんの強みです。OB訪問なんて何のためらいもなくできてしまいます。そしてそのOBは学校からではなく、SNSで知り合ったその会社の人なので謝礼をお渡ししています。相手の時間と情報をもらっているので謝礼は当然と言えば当然です。これがいい悪いの話ではなく、この費用を惜しみなく払うわけです。かといって節約するところはもちろんきちんと節約します。お金の使い方を知っているのです。

つまり目標に対してきちんと情報を集める行動を惜しみなくしていて、自立して考える力があるのです。

内定後に月2から3回ペースでA社とは従業員面談を繰り返し、B社は有給インターンで働いた結果、どちらも従業員さんはいい人ばかりで悩んだ末、業界トップクラスのA社で働くことを選択しました。

お金の使い方を知っている学生はうまく行く。

大学生と高校生の違いは持っているお金が違うということです。ケチな大学生は、時給10円の違いに拘ります。さらに無給を毛嫌います。フリーターならそうでしょうが、学生なので考え方を変えればいいのです。

ある就活の決まらない学生の話です


彼は居酒屋でリーダー的な役割です。後輩にご飯を奢ります。必ず出すそうです。だから時間働いたら働いた分だけ欲しいわけです。これは当たり前のことです。学費や旅行費、さらに洋服代は親に出してもらっています。彼の意識は奢るという優越感です。自分に対するリターンはこの優越感以外ありません。無給で洗い物をするのは許せないそうです。本来の学生は学ぶべきだから税に関しても優遇されています。店の棚が整理されていなければ少し早めに行って整理すればいいのに、彼はいきません。それはお金にならないからです。時間給つけてくれたら行くそうです。それを整理することでが働きやすくなり売り上げも上がるし、人望が増すかもしれませんが、彼の優越感は奢ることで人望が増すと考えています。仕事では裏方をフォローすることで表で活躍しやすくなるのですがそれをしてくれません。

決まりやすい人は無給で働くのではなく、無給で下支えしお店全体の売り上げを上げて、それが時給にリターンする方法をとっています。その下支えこそが自分の成長に繋がることを知っています。だからお店がプラスになる残業はしていきます。つまり自分の成長がリターンになる仕事ぶりをするわけです。この考え方は本人次第です。この下支えは自分で気づかないと意味がありません。だから無給でもできるんです。

フリーターさんは時給で働き、税金を納めているのでそこはシビアになるのもわかります。それと学生さんは違います。
学生さんに無給で働けと言っているわけでありません。自分の成長につながる先を見越した行動をすべきなんです。だから少額のお金だからこそ、使い方を意識しないといけません。O B訪問での5000円が、来年の年収400万に変わるわけです。しかもそれが将来の年収の1000万になるのです。そう考えると払うべきことに払うのは当然だとも言えますよね。棚の整理をして従業員が効率的に動けて生産性が上がった話が一つできたら、それを就活で話に使えるのです。それが1年後の400万であり将来の1000万になるのです。自分の成長した話を企業にするわけですから成長への投資はおしんだらいけません。成長と資格はイコールではありません。資格はあくまでもツールです。そのツールをどう使うかは人なんです。だから投資家目線で自己成長への投資を重じてください。

投資を学ぶには人のお金では学べません。自分で稼いだお金だからこそ使い方が変わるのです。この投資は自分への投資家活動です。それが上手な人は先のリターンをきちんと見えている人です。だから行動が速いんです。

時給100円で今までの関係を破綻にする


私はよく学生さんと話するときに、時給100円高いのでお店を変えたんです、などの話になると「将来いくら稼ぎたいねん?」「たかが時給100円の違いでどれだけ年収かわんねん?」と話をします。あるお店で2年働いた人間関係やお客様との信頼関係、お店での存在感をたかが時給100円で変わるような関係でどうするんだと言いたいのです。
1日5時間働いて週4日だとすると2000円上がります。単純に月8000円から9000円上がります。年でいうと96000円から108000円上がります。でも所詮10万程度です。
2年かけて作り上げた関係は本人の心がけ次第で大きく変えることが可能です。本人が何か店の問題に気づいたらガクチカの話が一つや二つできるんです。しかし100円で変わってしまったお店での関係はまた最初の一から築いて行かないといけません。だから問題があっても自分からは行動できないんです。関係がないからです。時給100円の差にこだわる働き方で、大切な関係を一瞬で壊せてしまう人間性だから就活が決まらないんです。自分の将来の年収を意識して今の自己投資をしてください。今の年収10万アップが来年の年収300万か400万かの差につながるんです。今の成長が将来の年収になります。今の年収が低いと思っている人は過去にそれなりの自己投資しかしていないんです。

投資活動は金儲けではなく、社会に役立つものを応援すること!

学生さんは労働力を企業に投資し、配当として自己成長というものをもらいます。うちの学生さんで投資活動をするきっかけになったのが、上記の社会応援です。そしてその結果として証券会社に就職しました。売上高は世間の評価とよく言われます。だから学生さんも社会に対するビジョンをもって就職活動していきましょう。就活で一番難しいのは、未来のことを語ることです。例えば、私は将来会社の役に立つ人間になりたいです、と言われてもなかなか、はい、とは言えませんよね。

うちの学生さんで、人種差別をなくしたい。その方法の一つとして日本からスペインまでの高速道路をつくり、人の往来が自由になっていくことで差別が減る、と考え、大手ゼネコンに就職しました。この学生さんはヨーロッパ旅行の際に人種差別に会い悔しい思いをしました。その原因は日本だって昔は東北と大阪の間で互いにである種の偏見があったように、国同士でもあるのは当たり前。だから交流を多く増やせば差別もなくなってくると考え、上記のことを思い描きました。

企業活動というのは、我々社会に大きく還元され、社会問題を解決していく手段でもあります。企業を通じて、社会をどうしていきたいのかをある程度持っておかないといけません。日本からスペインまでの建設費や、国境の問題などはありますが、それは学生さんが考えることではありません。ある程度のことは言えないと真実味はありませんが、まずは大きな視点で社会問題を解決して、そこに自分の労働力というものを投資していく視点をもって企業を考えていきましょう。

早めに決まる学生さんは、早めに行動しています。しかしその本質は、自分がどうなりたいか、や社会をどうしたいか、などの未来が明確だから早めに動けるのです。だから逆に早めに行動できない学生さんは、単なる世間からの見られ方ばかり気にしているので行動できないんです。きれいごとではなく、過去の経験を通じて社会をどうしていきたいかを考え、それを実現できそうな企業を選んでいきましょう!就活生さんだって労働力を提供するという点では投資家です。しかも1億円以上の労働力を提供するんです。だから1億円を預けるに等しい企業を選んでいきましょう。

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