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「第4回NAIST同窓生講演会~博士OB・OGに学ぶキャリアデザイン~」を開催(2022/11/25)

 令和4年11月25日(金)、キャリア支援室とNAIST同窓会の主催による「第4回NAIST同窓生講演会~博士OB・OGに学ぶキャリアデザイン~」をオンラインにて開催しました。


■NAIST同窓生講演会について

 この講演会は、平成26年度から平成30年度までキャリア支援室が開催してきた「キャリアデザイン講演会」を、令和元年度からはNAIST同窓会の支援を受け、名称も新たに実施したものです。
 この講演会の目的は、本学の博士後期課程を修了後、社会で活躍するOB・OGを講演者として迎え、本学学生と交流を図るとともに、博士人材のキャリアパスに興味のある学生や教職員の皆様にその現状等について認識を深めていただくことです。

■講演会の内容

 本年度はオンライン開催とし、教職員・修了生などあわせて37名の参加があり、清川同窓会会長による開催挨拶に続いて、研究科を修了して企業や大学でご活躍の講師3名による講演が行われました。

 まず、情報科学研究科OGである大谷まゆ氏(株式会社サイバーエージェント)は、『博士後期課程を修了し、企業研究員になって』というタイトルで、在学中の留学や学会活動を通した就職活動のお話、企業研究者のマネジメント職の役割について具体的に共有いただきました。博士人材の採用担当者からの視点は、大変参考になりました。

 次に、バイオサイエンス研究科OGである山口夕氏(大阪公立大学農学研究科)は、『博士後期課程を修了してからの経験』 というタイトルで、博士後期課程修了後のアカデミアのキャリアについて、海外での研究経験含めてお話いただき、「できるからここにいるのではなく、できるようになるためにここにいる。」という温かいメッセージをいただきました。

 続いて、先端科学技術研究科(物質創成科学領域)OBである朝戸良輔氏(三菱ケミカル株式会社)は、「NAISTで学んだ挑戦する楽しさ」 というタイトルで、ダブルディグリープログラムをはじめ、本学における様々な挑戦が自身の成長に繋がった体験談を講演いただきました。若手社員としても様々なプロジェクトを牽引している姿勢からも、挑戦することの大切さを改めて感じました。

 その後、参加者からの様々な質問に対して、講演者から経験に基づく回答があり、学生のキャリアパスに役立つ意見交換を行うことができました。

 最後に、教育推進機構長の小笠原副学長より、「国内はもとよりグローバルな視点に立って活躍できるリーダーが求められている。学生時代から広い視野で研究活動に取り組むことで、アカデミアや産業界に関わらず未来のグローバルリーダーになってほしい」と参加者へ激励の言葉がありました。

■参加者からの感想

 入学前の学部生から社会人まで、多様な立場の方から参加があり、参加者からは「博士課程で身に着けられるものの大きさを認識した」「海外挑戦や学会についてなど生の声を聞く初めての機会で大変貴重な時間だった」等の感想が寄せられ、博士人材の多様なキャリアパスの認識を深め、博士人材の活躍の場の広がりを実感してもらうための有意義な講演会となりました。