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はたらくってなんだろう?

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年は最低1週間に1本の記事を書いていきたいと思います。出会った本や機会などから、そのときの考えや気持ちを大切にして書きたいと思います。

今回のテーマは「はたらく」です。タイトルはnoteの企画に合わせてみました。このテーマはこの3年間ぐらい向き合って考えていることです。今回は2冊の本を参考文献として、「はたらく」を考えてみたいと思います。

「仕事」は、幅広い意味を持つ

「はたらく」と聞くと、「仕事」という言葉が次に浮かぶと思います。1日24時間のうち、約3分の1は基本的な労働時間となるので、一般的に言われる仕事は人生の大半を占有します。仕事をしている時間だけではありません。家に帰っても仕事のことを考えることもよくあること。夢に見ることもあります(初夢で仕事の夢を見ました・・・)。心の占有も仕事が占める割合は多くなります。

仲のいい友達、久しぶりに会う友人との話題も、

「最近どう?」⇒「仕事はどんな感じ?」

という会話も多いでしょう。初めてお会いする人たちの最初の会話も

「お仕事は何ですか?」

が多いと思います。

何気なく使う「仕事」という言葉が「はたらく」と捉えがちですが、「仕事」という言葉は幅広い意味を持っています。英語で仕事を表す単語だけでも”work((幅広く)仕事)”、”job(任される業務)"、”task(任務、課題)"、”mission(任務)”、”occupation(生業)”、など様々な表現がされます。仕事=“ ”という定義は難しく、むしろ細分化して考える必要があるということですね。

”職業”は”profession"でもあり、”occupation"とも”business”とも表現されるでしょう。中長期的に生計を立てることから目標達成・夢実現までの幅広い目的を持つ仕事を示します。その中でもさらに細分化されます。

私の職業は「公務員」です。いつも自己紹介で述べると、「公務員」で終わってしまいます。同じ公務員でも部署によって、職種によって多様な「仕事」があります。多くの方がイメージされるのは窓口の住民票の発行や税関係かもしれませんが、福祉(といっても、高齢者、子育て、障害者、保健など種類も多様)、まちづくり(といっても、都市計画、道路、公共交通、区画整理、公園、河川、水道、下水から市民協働や中心市街地活性化まで多様)、教育(ここも学校教育から次世代教育、生涯学習、社会教育、最近ではリカレント教育も)、産業(農業、工業、商業に環境まで)、ここに企画、財務、総務、人事、情報システムなど多様な分野が存在し、業務によっては専門性の高い内容もあります。それぞれの「仕事」の中には伝票処理のような「作業」もあります。私は土木技術職ですが、「計画・企画」「設計」「管理」など様々な業務内容があり、積算や図面作成、測量などの「作業」もあります。

「work」にはライフワークも入ります。生きがいをもって取り組むことも「仕事」として考えられます。家庭の中での家事も掃除、洗濯など生活するための「仕事」ですね。

まずは、抽象的な「仕事」を具体的に細分化してみると、やること、やりたいことが、さらにわかってくるかもしれません。

「はたらく」ことを充実させる「内発的動機付け」

「仕事」の表現は多様であるとともに、その動機においてさらに奥行きというか幅もかわってきます。「労役」として感じるのか、「チャレンジする気持ち」を感じるのか、「使命」を感じるのか。それによって、同じ仕事でも充実度や満足度、そして成長に違いが出てくるとのことです。

「3人のレンガ積み」という寓話があります。中世ヨーロッパで建築現場に3人の男が働いていて、「何をしているのか?」と聞いたら、

①「レンガを積んでいる」(作業としての仕事:労役であり、単調で短期で終了)

②「カネ(金)を稼いでいる」(稼業としての仕事:労役で中期・継続、割のいい仕事を探している)

③「後世に残る町の大聖堂をつくっているんだ!」(使命としての仕事:長期・生涯取り組む)

3人の男の「はたらく」意識の違いが出ています。どれも仕事をしている状態に違いはないですが、その充実度、満足度、成長をもたらすのは、③になるでしょう。①に比べて②の人には動機はありますが、給料という外発的な衛星要因であり、人生の3分の1を過ごす動機としては、与えられるものがなければ永遠に満足できないでしょう。

「はたらく」のであれば、③のようにやる気がでる内発的動機によってはたらくのが、人生を豊かにしてくれるものだと思います。何かを達成した喜び、自身が成し遂げたことがほかの人にとって役に立ったとき、達成した後にさらにやりがいのある仕事をもらえるなど、仕事そのものが持つやる気の要素で動機づけられ、自律的にできることが、「はたらく」ということかなと思います。

私にとって「はたらく」とは?

私にとって「はたらく」とはなにか?しっかりと向き合い始めたのは、ここ3年ぐらいでしょうか。子どもが生まれて成長して家族との過ごす時間、プライベート活動の時間、職場で働く時間、様々な時間を過ごすなかで、様々な「はたらく」があることを実感しはじめました。そして、その境界線みたいなものがだんだんなくなってきました。

例えば、プライベート活動のひとつである公務員人材開発研究会は公務員の人材育成をテーマにしています。この場で学んだことは、そのまま職業である「仕事」に活きるものですが、自分自身のキャリア形成、成長、子育てにもつながってきます。

趣味のひとつであるランニングは、それがそのまま仕事になったこともありました。そして、ランニングからつながってロゲイニングが趣味となり、まちの歴史や特性の面白さを知ると、それがまちづくりにもつながるようになりました。

よく「ワーク・ライフ・バランス」と表現されるのは「仕事」と「生活」の両立のような表現ですが、私は「ライフ・ワーク・バランス」「ワーク・イン・ライフ」というように、暮らしや生活あってのワーク、生きることの一部であるワークという考え方があっているのだろうと思うのです。

だからこそ、「はたらく」「くらし」もワクワクするものがいい。そのための「まなぶ」かなと思います。

今は3つの軸(「はたらく」「くらす」「まなぶ」)で物事を考えるようにしています。まだまだ深めれていないので、これからもしっかりと向き合っていきたいと思います。

参考文献

今回は次の本を参考に、自分のアウトプットとしても整理してみました。

みなさんは「はたらく」ことにどう向き合っていますか?


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