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翻訳者はただの下請けではない

私も翻訳会社から仕事を頂いているので、時々納期などで多少の無理を聞くことはあります。特にこの仕事を始めたばかりの頃は、翻訳会社から言われたこと一つで仕事がもう来なくなるのではないかと不安になったり、すぐに対応しなくてはと言われるがままに働いていた時期もあります。

しかし、3年くらいたつと、仕事も安定し、仕事を断っても次の依頼もあることが分かり、「難しいことは難しい」、「できないことはできない」と言えるようになってきました。

数年前、他の翻訳者にクレームがあったようで、そのクレーム内容に間違いがないかかどうかチェックをしたことがあります。実際、翻訳者側に大きなミスがあり、クレーム内容としては正しいものでした。

この後「ん?」と思うことが。
他の翻訳者によるミスの謝罪文を私に書いてほしいと言われたのです。これにはちょっと驚きました。他の翻訳者がどうやってこのミスをしたかなんて、私には分からないし、少なくとも私がやる仕事ではないと判断し、翻訳会社にその旨をきちんと説明しました。担当者はとにかく相手企業へのクレーム対応を迅速に行いたいばかりにそういうお願いをしたのだと思います。

その後、担当者からは謝罪と今後の案件をその翻訳者に変わってお願いしたいという旨のメールをいただき、今も案件を継続して受けています。

翻訳者、特に最初のことは仕事をもらいたいために、翻訳会社が指定するかなり無理な納期や要求を受けることもあると思います。ですが、無理な要求をする翻訳会社は、結構毎回無理な要求をします💦。
とりあえず、納期が難しい場合は「もう少しお日にちを頂けると助かる」などの相談の余地はあると思います。

翻訳会社には本当にたくさんの翻訳者が登録していますが、常に稼動している翻訳者は意外と一握りのような気がします。下請けという意識は捨てて、お互い対等な関係の中で意見を言えることが長い目で見ると良い関係を築くことができるのではないかと思います。


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