リーダーの姿は人それぞれ。一つだけ外してはいけないもの。
巷ではバスケワールドカップが始まりましたが、個人的にはこの後始まるラグビーワールドカップに注目しています。
前回のワールドカップで「ジャッカル」で有名になった姫野選手が、今回のチームキャプテンだそうです。その姫野選手が「リーダー」について話している記事があったので注目してみました。
若手を育てることは違う???
なぜ注目したかというと、この冒頭のフレーズ。リーダーが若手を育てるのは間違っているってどういうこと??
リーダーの一番大事な仕事は「次のリーダーを育てること」というのは一般的には言われていることではないかと思います。
そのためには若手にもリーダーのポジションをやらせて経験を積ませることは大事なことだと思います。
と、ここで姫野選手は若手を育てるために、前に出たり、リーダー的立場から発信することを控えていたそうです。
そもそものリーダーの意味
そもそもリーダーの本当の意味は、
「うまくいくかどうかはわからないけれど、やると決めて進むこと」です。
この「やると決めて進む」が大事で、その姿を見ていた周りの人がフォロワーとなりムーブメントが起こります。
自分がやると決めて進む人を育てることは大事ですが、自分がリーダーなら自分がやろうとしていることを、他の人を前に出して後ろから見ているのはリーダーではなくなっています。
そう考えると「次を育てる」を、自分が楽な方に逃げていると表現した姫野選手の言っていることもわかる気がしました。
自分が先頭に立ってひっぱることよりも、一歩引いて見る方が楽。人を育てるを言い訳にして無意識に楽な方を選んでいたのではないかというところに、唸らずにはいられませんでした。
リーダーとしてリーダーシップを発揮する
この記事で
「リーダーシップとはある意味リーダーのわがまま。こうしようという自分のわがままを押し通すことで、チームや組織を引っ張っていくこと」と書かれていました。
わがままは言いすぎかなと思いましたが、リーダーシップは「影響力」のことです。個々の強みを活かした人それぞれの影響力なので、リーダーでなくても誰でも持っているものです。
これは姫野選手のリーダーとしての影響力の出し方なんだと思いました。
唯一コントロールする感情
姫野選手と言えば、感情を表に出すガッツあるプレーが魅力的です。姫野選手自身もそれが自分の持ち味と言っています。
しかし喜怒哀楽の中で一つだけコントロールするものがあるそうです。
出さないのではなく「コントロールする」です。
それは「怒」の感情。怒りは上手く使えばエナジーを出せるが、使い方を間違えるとそれまで築いてきた信頼関係や人間関係を一気に飛ばしてしまうからです。
怒りが出そうになったら、怒っている相手の後ろにあるもの(バックボーン)を考えるそうです。
・相手の言動の背景にあるものを考えてみる
・なんでこの人はこんなことをするのか?
・背景を考えて想像しながら相手を見る
・理由がわかってくる
これは対話(ダイアログ)のアプローチにも使われます。ここまでわかれば必要なアドバイス等も的確にできることになります。
これは怒りを我慢するのではなく「自分を納得させる作業」なんだそうです。
ここは世の中の管理職の人すべてに通じるのではないでしょうか。
最初はえっ?と思った記事でしたが、読んでみると納得でした。益々、ラグビー日本代表から目が離せません!
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