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WBC盛り上がっていますね。日本が前回優勝したころは息子が少年野球をやっているころでしたから、お母さんたちと一緒に盛り上がっていたことを思い出します。

よく考えると息子は大谷選手と同学年なので、いまWBCで活躍している選手たちは、あのころ日本が世界一になった姿をワクワクしながら見ていた世代なんですね。今の若い人たちはすごいなと思って母のように見ています。

今回は現在日本代表のヘッドコーチをされている白井一幸さんが書かれた
神コーチング・人が育つ言葉
という本が気になっていたので、読んだ感想を交えて書いてみたいと思いました。

コーチングに必要なスキルと言葉

私は普段仕事をする時にコーチングを意識しますし、クライアントさんとお話する時に部下との関わり方について「コーチング的関わりが重要」と話しています。
この本はコーチングに必要なスキルについて、
・傾聴
・承認
・質問
という3つにジャンル分けされて、ストーリー仕立てになっていてわかりやすく解説されています。

また、具体的に相手にかける言葉が書かれていて、これが秀逸だなと思っています。

以前のブログでも書きましたが、
「俺が責任を取るから・・・」は無責任な言葉というのが衝撃でした。

その他、いくつか気になったものを紹介してみたいと思います。

あなたたちは何のために仕事をしますか

もうすぐ新入社員が入ってくるという会社も多いかと思います。私も組織で新人研修を担当していた時、働く目的とか、5年後、10年後どうなっていたいかという質問をしていました。
これは正しい問いなんですが、ちょっと根底が違っていました。

それは「自分が個の力を伸ばすことで、会社に貢献できる」ということが間違っているということでした。(これ、言っていました)

新人の大半は会社の目標よりも自分の目標の達成を最優先に考えているからです。最近の若い人は「自分のやりたいこと」にこだわる傾向が強いと言います。
「会社の目標は達成できるにこしたことはないが、達成できなくても新人の自分にはあまり関係ない」という程度に捉えているということです。

確かに社会人になりたての新人が、会社の目標に貢献と言われても大して役に立つわけではないと思うのはわかるような気がしました。

ここで伝えないといけないのは
会社への貢献が一番大事で、それが個を伸ばすことになる
ということです。

要するに、会社の目標と個人の目標をしっかりつなぎ合わせることが大事でリーダーの重要な役割です。(いつも言っていることでした)
そしてこれができれば毎日の仕事ぶりが変わり、周りから評価や信頼が得られるとありました。
「会社の目標はそのまま自分の目標なんだという意識に切り替えて一生懸命働く人。今日も仕事か。気が進まない。と消極的な姿勢で取り組む人。みなさんはどちらの人生を選びますか」と問いかけると良いとありました。

お給料をたくさんもらうことが大事という若手もいます。そういう若手もこれで良いのです。
お給料をたくさんもらいたければ、会社の目標を達成すればこの目標に近づくことになりますから、新人のうちからこの意識を根付かせるのは大事だと思いました。

この会社で目標となる人はいる?

とは言うものの、最近の若い人は失敗することを嫌うと言います。あまり大きな目標は及び腰になって、くじけたりすることも多いかと思います。

そういう時は本人の身近なところに目標や役割を見つけさせるような言葉をかけることが大事とありました。
「この会社の中で自分が目指したい人はいるか?」
「今の部署であなたにしかできない役割はなんだろう?」

こんな言葉が良いようです。もしかするとできるかもしれないと感じ始めると人は動き始めます。

目標が達成するかしないかよりも、
目標を決めてそれを目指すと決める

これが成長するためには一番大事です。大谷選手もあれだけ能力の持ち主ですが、「世界一になる」と自分で目標を掲げて、そのために必要な条件を自分で考え日常生活もおろそかにしないから、あれだけの選手になれたと白井さんは書かれています。ゴールを設定して目指すことがいかに重要かを大谷選手は示しているのだと思います。

今の現状よりも、大事なのは「どこを目指すのか」ということ。リーダーに求められる大きな役割は「ゴールをどこに設定するかを決めること」
とありました。

たとえ嫌われてもあなたに関わり続けます

本当はもっと紹介したいのですが、ちょっと限界です(笑)
リーダーの人はぜひ読んでほしいと思います。コーチングをがっつり勉強しなくても、大事なことはイメージできると思います。

最後にこの「たとえ嫌われてもあなたに関わり続けます」という言葉。

私は人間関係を気にするたちなので、無意識に「嫌われたらどうしよう」と考えていることが多いです。なので言うべきことを言わずに飲み込んでしまうということもあり、ストレスを抱えることもありました。

大事なのは私が嫌われるということではなく、「相手にとって必要かどうかにフォーカスすること」ということです。これにフォーカスしたら嫌われるという恐怖はなくなります。
嫌われるということを恐れずに関わり続けることが必要です。

う~~ん耳が痛い!!



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