アフリカで初のLGBTスポーツ大会で偏見撲滅を目指す
1月3日、自民党の平沢勝栄衆議院議員が「LGBTばっかりになっちゃったら国は潰れちゃう」と発言。大きな問題になっています。
彼の生きてきた時代を考えると、そういう概念が形成されるのも理解できない訳でもないけれど、それでも日本の未来をつくる立場の政治家が、このような発言をすることは同じ日本人として恥ずかしい。国内のLGBTの方はさぞかし幻滅しているでしょうね。
さて、アフリカで活動している僕としては、この機会に「アフリカのLGBTに関するニュースをお伝えしたい!」ということで、日本語では出てこない情報をお届けいたします。
アフリカ大陸で初のLGBTスポーツ大会
南アフリカ出身のHlengiwe Butheleziさんは、「AfroGames」というLGBTの人々の権利を促進することを目的とした、アフリカ大陸で最初のLGBTスポーツイベントを開催しました。
昨年の12月8日から10日の間に行われたこの大会は、南アフリカのダーバンで開かれました。競技プログラムはサッカー、陸上スポーツ、スカッシュ、ラグビーなど。
開催者のHlengiwe Butheleziさん(39歳)は、自身も同性愛者であり、これまでに多くの差別や偏見を経験し、アフリカのLGBTに対する嫌悪感を撲滅しようと立ち上がりました。
「ほとんどのアフリカ諸国が同性愛を認めていないため、私たちはスポーツゲームでLGBTと偏見を持つ人たちを結び、同性愛恐怖症を解消したいと考えています。」
とButheleziさんは語る。
LGBT後進国だらけのアフリカ大陸
ちなみに、どれくらいアフリカ大陸のLGBTに対する差別がひどいかというと、この図をご覧いただければ一目瞭然。色を塗られている国が「同性愛者であることだけで違法」となっていて、その数なんと55カ国中38カ国が違法。どれだけ高い比率かおわかりいただけるかと思います。
さらに細かく見てみますと、スーダンやモーリタニア、ナイジェリアの一部地域では死刑が適応され、ウガンダでは最高で無期懲役となっています。唯一、南アフリカ共和国だけが先進的で、同性の結婚も合法です。
初のLGBTイベント開催となったAfroGamesは、大雨によりサッカーが中止、スカッシュやラグビーは競技者が集まらないといった結果で、決して大成功とはいえない形で幕を閉じました。
しかしながら、LGBTに後進的なアフリカ大陸で、この大会を開催できたことが大きな前進であり、これをキッカケに同性愛者への理解が生まれ、まずは非合法国がなくなることを、僕は切に願っています。
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