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あなたの「決断指標」はなんですか?

僕は昔、人生に大きな影響を及ぼす可能性のある分かれ道があった時、すぐに決断することができなかった。そして、ようやく絞り出した決断なのに、「この判断は間違っていたんじゃないかなぁ」と、のちに不安になることが多々あった。

現在32歳だけれども、アフリカに行くちょっと前の26歳まで、そのような経験をし続けていた。

それ以降は、なぜそのような想いを抱かなくなったのかというと、事前に「決断指標」を決めるようにしたからである。

決断指標とは、決断をする時に大事にする指標である。

僕の場合は、「やらない後悔をしないか」「なんかカッコいいか(ワクワクするか)」の2つである。

なんとも抽象的に聞こえると思うけど、これでいいのだ。

なぜなら、大きな決断をしなければならない時の思考回路は、抽象的な考えではなく、現実的で、しかもネガティブな懸念が浮かんでくることが多い。

その現実的でネガティブな懸念でも、適切な判断を下せることもあるが、大抵の場合は迷ってしまう。そして、なんとなく決めて、なんとなく後悔する。そうならないように、「決断指標」を使って最終判断をするのだ。


具体的な例を出してみる。あなたは現在、ゲーム会社のシステムエンジニアをしていて、昔から国際協力に興味があった。仕事もマンネリ化してきたときに、とある国際協力系のNGOの代表から、エンジニアとしてヘッドハンティングをされたとする。

しかし、給与は半分くらいになり、オフィスは住み慣れた東京から、事務所のある田舎町に移動だ。途上国駐在になる可能性だってある。生活レベルは明らかに落ちるだろう。周りに相談をしても、「給与が下がるならやめときなよ、海外とか危ないし」と言われた。行きたいとは思うけど、給料も下がるし不安もある。文字通り悩んでいる状態だ。

ここで先ほどの指標、「やらない後悔をしないか」「なんかカッコいいか(ワクワクするか)」で最終判断をしてみる。

今は、幸か不幸か結婚もしていない。でも結婚して子供ができてからこの話が来たら、場合によっては断らざるをえないだろう。今は失うものは給与くらいである。そして10年後の挑戦しなかった自分を想像すると、「やらなかった後悔」をしている姿が容易に浮かんだ。さらに、国際協力の世界は、子供の時にテレビで観た、途上国の人たちと一緒に国際問題の解決に取り組む日本人の姿が、「なんかカッコいい(ワクワクする)」と思っていたことを思い出した。

この場合、僕の指標に基づけば間違いなく「やる」という選択をする。


別の例を出してみよう。現在、あまり給与はよくないけれど、比較的楽しいと思える仕事をやっていたとする。同窓会で久しぶりに会った友達から、「詐欺まがいのおいしい仕事」の話をもらう。給与は今の3倍近くになるようだ。仕事自体は、その本人も楽しんでいる様子はない。稼げるからやっている。そのサービスを騙されて購入した人は、満足をすることなく、恨まれるであろう。でも給料は3倍だ。お金は大事だから、少し悩む。

そんな時に、「決断指標」を使う。

もしかしたら、自分の周りにその仕事で儲かっている人が現れたら、振り返った時に「やっぱりやっておけばよかった」と後悔する日もあるかもしれない。

次に、「なんかカッコいいか(ワクワクするか)」に関しては、どう未来を想像をしてみても、一ミリもカッコいいとは思えない。お金をたくさん持って良い服や良い車を持っている想像をしても、その表情には満足さを微塵も感じない。

これで、「やらない」という選択肢に決まりだ。どれだけお金に魅力を感じたとしても、カッコいいと思わなれば、僕はやらない。


実際、これに近いお話はここ数年で何度ももらっているのだが、「なんかカッコいい(ワクワクする)」には一切響かないので、その場でお断りさせていただいている。案の定、どれだけその業界で儲かっている人をみても、一度も後悔をしたことがない。

そして、今、「アフリカと日本をつなぐ」と「アフリカ人によるアフリカ発展」というビジョンで、現地人と一緒に会社とNPOの経営をしているが、4年ほど無給で働き、借金だってあるのだが、「やらないと絶対後悔する」と「できたらカッコいい」という想いがあるからこの道を選んだし、誰になんと言われても、一切後悔をしていない。


あなたにとっての「決断指標」はなんですか?


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