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読書記録

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記事一覧

よりよい未来をつくるために「好き」を起点に買うこと、働くことを考える-『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』

これまで「お金」を学んだり、積極的に関わることなく現在にいたる私。 5歳の息子が最近、家にある小銭を入れてみたいということで豚の貯金箱を先日買いました。 いずれ息子にお金の話をするときに…という視点でも気になって今回読んでみたのがこちら『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』。 「お金の話」とはあるものの、「お金」を軸にした生き方について書かれています。 投資の世界とは無縁の私も名前だけは知っている「ひふみ投信」で有名なレオス・キャピタルワークス代表取締役会長 投資家の藤野英

2度の保活で気付いた自分の育児へのスタンス-『「生きる力」の強い子を育てる』を読んで

3月。卒業、入学、進級など子どもたちにも変化の大きい季節です。 わが家の息子も4月に保育園の4歳児クラス(年中)になります。もうすぐ5歳。なんだか早いなぁ。 今日はめずらしく子育ての話。 保育園も残すところあと2年ではありますが、今日はタイトルの本を読んで思い出した「保活」のエピソードから、本題に入っていきたいと思います。 2016年、2019年と2回「保活」を経験することに2017年、息子が0歳児クラスで入ることができた認可保育園は乳児専門園で0,1,2歳児クラスまで。

時代は偏差値から変差値へ-『発動せよ!変人(かぶきもの)感性』を読んで

 以前から「考材シリーズ」が好きで『組織にいながら、自由に働く』を読みひっそりフォローさせていただいていた楽天大学 仲山がくちょ。 先月から #オンライン読書会開発部 がスタートし、参加しています。(ついに明日が最終回!)  がくちょが少し前にSNSでシェアされていたことで気になったのがこちらの本。 その名も『発動せよ!変人(かぶきもの)感性』。 「できない」「変」に悩んだ私の子ども時代 「変わってる」「浮いてる」「変」は、たいていネガティブな意味で使われることが多いです

分断を超えるため、複数のコミュニティに参加する-「私とは何か 『個人』から『分人』へ」を読んで

 コルクの佐渡島さんがたびたび紹介されていることで気になった「分人」という言葉。  この「分人主義」が詳しく書かれている書籍は、小説家 平野啓一郎さんが2012年に出版された「私とは何か 『個人』から『分人』へ」ということで、手に取りました。  社会人4年目であった今から10年近く前、仕事で平野さんにご連絡をする機会に恵まれ、当時最新刊であった「かたちだけの愛」を読み終えてから、かなり緊張してドキドキしながらご連絡した思い出のある、勝手に一方的な思いのある小説家さんです。

インフルエンサーでは人は動かない ー「ウェブはグループで進化する」を読んで

 先日投稿した「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」と併せて師匠から参考図書として教えていただいたのがこちらの「ウェブはグループで進化する」です。 トップ画は、ある駅の壁面バックに撮影してみました。  この本はGoogle+とFacebookの開発者によって書かれたもの。2012年に和訳が発売されていますが、小手先のテクニックでなく太古の昔から人間が持つ本質的なソーシャルネットワーク(社会的ネットワーク)の話が書かれた本です。 人が影響を受けるのは、遠くの「インフル

原点回帰・フラットでみんなが笑顔になれるマーケティングの世界へ ー「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読んで

 先週末、家族と海に出かけた際、浜辺で「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読みました。1960年代にアメリカ西海岸で生まれたバンド「グレイトフル・デッド」からマーケティングを学ぶという内容で、2011年に発売された書籍のコンパクトな文庫版が今年の4月に発売されています。  学生時代にダンシング・ベア(デッド・ベア)のぬいぐるみをバンドの存在を知らずに持っていて、バンドの名前は知っていたものの、実は「グレイトフル・デッド」をよく知りませんでした。 今回、参考図書と

「モラハラめいたお客様」で思い出した一冊  -「『アンコンシャス・バイアス』マネジメント」を読んで

 「アンコンシャス・バイアス」。グーグルが社員教育活動をしたことで注目されるようになった言葉で「無意識な偏見」「無意識の思い込み」「無意識の偏ったものの見方」をさすそうです。  例えば、血液型で性格を想像する、出身地でアルコールに強いかどうかを想像する、男のくせに・女のくせにと思うというようなものに始まる日常にあふれたもの。  数ヶ月前に読んだ「『アンコンシャス・バイアス』マネジメント」を思い出したのは、こちらのえりたさんのツイートを読んだのがきっかけ。  このツイートで

「これからの生き方。」を読んで -自分の価値観を知ることを助け、応援してくれる一冊-

 私は今年35歳になります。30代に入り「生き方」に関心が強くなって、去年の頭にプロボノとして「共働き未来大学」というプロジェクトの運営メンバーとして関わっています。 また今年の6月末、新卒で入社し12年勤めてきたPR会社を卒業し、現在サバティカル期間を過ごしています。  仕事から少し離れている今だからこそ北野唯我さんの最新刊「これからの生き方。」は気になるテーマだったので予約し、届いてすぐ一気に読みました。  この本は第1章に漫画編(物語編)・第2章にワーク編(自己分析編

「『普通』の人のためのSNSの教科書」を読んで -なぜもう一度SNSで発信をしようと思ったのか?-

 今月7日に発売されたnoteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんの新刊「『普通』の人のためのSNSの教科書」を読んでの個人的な話です。  去年の2月に私がnoteをはじめたきっかけも徳力さんが主催する「メディアミートアップ」の「情報発信者用チケット」を勢いで先に購入してしまい、慌てて立春に合わせ投稿したのでした。 ブログやSNSから離れた理由は自信喪失 私は大学生だった2004年頃ライブドアブログで大学生日記的なブログを細々書いたり、当時流行していたmixiに投稿するの