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午後3時シャッターが下ろされる(7月23日火)

銀行から「お客さま情報の確認のご協力のお願い」というはがきが来た。ウェブ上で手続きしてくださいと書いてあったけど、店頭でも受け付けているという。IDやパスワードを打ち込んでいるより、近所の銀行へ行ったほうが早いので、行くことにした。

もっと早く家を出ればいいのに、ぎりぎりになって、このままだったら3時過ぎるかもしれないと思いながら歩く。
絶対にきょう済ませないといけない用事でもない。走れるだけの体力もない。自分のペースで歩く。

銀行に到着して、自動ドアが開いて、私が店内に入ったその後ろで、シャッターがガラガラと閉まり始めた。ドアの横には、シャッターのスイッチを押した行員さんが立っておられて、完全にシャッターが下りるまで見届けている。

シャッターが閉められた銀行、密室間がすごい。外の光が入ってこない。もう誰も入れないぞという圧もある。
手続きがまだ終わっていないお客さんと行員さんが、今ここにいる。用件が終わったお客さんには、出口はこちらですと行員さんが付き添う。そう、出口も既にシャッターが下りている。帰り用の特別の扉を開けてくれる。

最後の一人の私、用事が終わって、行員さんに案内されて出口へ向かう。「1段高くなっておりますから、足元お気をつけください」と送り出してくれた。銀行でこんな丁寧に見送られたことないかも。

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