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〈求肥(ぎゅうひ)〉甘くて独特のもちもち感を味わう(4月11日火)

『広辞苑』より【求肥】
求肥飴の略。白玉粉を蒸し、あるいは水とあわせて熱を加え、これに白砂糖と水飴とを加えて練り固めた、柔軟で弾力のある菓子。

『広辞苑第七版』

そう、求肥だけでも、おいしい。
この求肥が入っているあんパン、以前に新聞で紹介されてから、ずっと気になっていた。こちらの町のパン屋さん、ご近所ではないので、そんなにたびたび行かないけれど、たまに通ることがある。そのとき臨時休業で、ものすごくがっかりしたことがある。やっと辿り着けて、お店をのぞいたときは、置いてなかった。売り切れたのか、その日はつくる予定がなかったのか。

きょうは、お目当てのパンがあった。1個、残っていた。すぐにトレーにのせる。クリームパンとチョコパンものせて、意気揚々。

店内には、おばあちゃんに連れられたお孫さん2人もいた。孫娘さんたちが、どのパンを選ぼうか、うろうろしている間に、おばあちゃんは食パン一斤を切ってもらっている。
「いつものあのパン、もうないの?」
「ごめんなさい。売り切れました」と店員さん。
「もっと早よ来なアカンかったなぁ」とおばあちゃんは残念そう。
午前11時ぐらいの話。

孫娘さんがトレーにのせすぎたのか、おばあちゃんは「そんなにたくさん、どうするの」と、ちょっとご立腹のようだけど、「まあ、お母さんも食べるしなぁ」と、許可していた。町のパン屋さんの常連さんみたい。

求肥入り抹茶あんパン、私の手のひらぐらいの丸さ。一口かじると歯は求肥に到達する。
ふんわりしたパン生地、もちっとした求肥、ちゃんとかみ合う。一見ばらばらな食材を、抹茶味のこしあんがまとめている。



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