アメリカ最小の州で日英バイリンガル子育て

アメリカ東部、最小の州ロードアイランド州在住。日米国際結婚家庭で男児二人を子育てするワーママです。アメリカの大学で日本語を外国語として教えてきた経験も踏まえて、子どものバイリンガル子育て、特に継承日本語のサポートについて試行錯誤中です。

英語で育児について"Longest shortest time"(最も長くて最も短い時間)という表現をされることがありますが、子どもの成長を見守る過程というのは、ものすごい忍耐力を求められる場面もあるけれど、振り返ればあっという間でもあるなと感じています。家庭内継承日本語のサポートについても、自分自身も色々忘れてきていることがあるので、覚え書きを残すことに決めました。時には継承語教育の専門書やバイリンガル言語習得に関する研究も紐解きつつ、自身の体験も踏まえながら、ゆるく書いていきたいと思っています。

さて、教師という仕事柄、よく、どうやって家庭内で子どもに日本語を「教えている」のか、と質問されることがあります。

私の答えとしては、決して誇張ではなく、少なくとも過去6年間(長男は現在6歳)は、家庭内で日本語を「教えてきた」という意識はほとんどありません。ただ、子どもの生活学習環境を整え、子どもが日本や日本語の習得をポジティブに捉えるように仕向けることにはかなり気を配ってきたかなと思います。

かの有名なアインシュタインの言葉もこのように言ったそうです。

"I never teach my pupils; I only attempt to provide the conditions in which they can learn."
Albert Einstein

「私は生徒に教えることはしない。学べる環境を生徒に与えるだけだ」
アルバート・アインシュタイン

では、子どもの生活学習環境を整えるというのは、どのようなことでしょうか?

あまりに当然の事かと思いますが、まずは子どもをよく観察して、子どもが(日本語・日本文化に限らず)何に興味があるのか、何を既に知っていて、何を知らないのかを把握すること。それを踏まえて、コミュニティまたは生活の中で子どもが自然に楽しく日本語に触れる機会をデザインし、習慣化するサポートをすることではないかと考えています。

今後、そのためのストラテジー、そして我が家での具体的な実践例について、書いていければと思っています。何らかのご参考になれば幸いです!




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