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急性期病棟看護と私の相性①

今現在働いていないので、自覚できた才能や資質を具体的に活かす機会がなかなかありません。
働いてた時はどうだったかなー、と考えてみます。
今回はストレングスファインダーの資質から。

今後看護師として働くに当たって、「病棟で働くという選択肢を考えても良いのか、向いていないから入れない方が良いのか」を考える必要があります。

そして、辞めたというのは異動のストレスや夜勤のハードさだけでなく少なからず私に向いていない部分があったのではないか?と思います。
ストレスで辞めているので、その先入観を出来るだけ排除しながら病棟勤務が向いているのか向いていないのか考えたいです。資質から考えるのが考えやすいのでまずはそこをとっかかりに考えます!

活かせていた所と逆に生かせなかった部分を考えます。今回はストレングスファインダーの視点から考えて整理したいと思います。


5.責任感

これはけっこうマイナスにしか働いていなかったんじゃないかと思います。責任感、5番目の資質で今までは長所として捉えていましたがよくよく振り返ると、短所として現れていることって結構多かったのではないかと思います。
例えば、深夜勤をしていて、「日勤の人にここからはもうお願いしたら良いんじゃない?」という線引きがグレーな時、責任感そして日勤が忙しいのは十分承知しているので清潔ケアをするとか、検査の検体採るとか、点滴つなぐとかしていました。
自分の責任でその勤務中に起こったことって基本完結させるようには働くけど、そうもいかないことも病棟は多いです。
急変したらその後もずっと観察強化しないといけないし、1人で看ているのではななく交代勤務で皆で看ているので当たり前といえば当たり前だけど、責任が分散しているような感じがします。チームナーシングだから、皆で看るの当たり前なんだけど、そこが多分私には合ってない気がする…。
私のやりたいこと的には、協力できるのが1つの鍵なんだけど、チームナーシングはそこまでチームで協力してる感はないのよね…。それもモチベーション的に魅力に映らない要因としてありそう。

もう一つおそらくマイナスだったんだろうなと思うのが、病棟で働いたことがないから教えてもらうことって多いし、出来ないことも多いのに、うまく同僚に頼れていなかったのではないかと思います。
責任感で自己解決しないとと思うあまり、全然頼れないということではなかったけれど、自分で出来るだけ何とかしないといけないという感じは強かったと思います。技術的なことだけでなく、精神的にしんどくなっていったことに歯止めがきかなかったのは、頼れなかったというのも関係しています。病棟看護ということとはずれていますが、責任感のことなので書いておきます。

病棟看護ということで考えると、勤務帯ごとに交代して患者さんをチームで看ているので、いかに同僚に頼れるか自分一人で抱え込まずにできるかというのは大事だと思います。

プラスに働いていた部分ももちろんあったと思います。責任もって確認したり、ここまではきちんと完了させておこうと考えて、自分の役割をきちんとこなさなきゃという思いは強かったと思います。そして行動に移せていたと思います。
自分に仕事が出来ないという自覚があったからこそ、なおさら出来ることはきちんとやらないと、と思っていました。

2.達成欲

これも責任感と同じようにあまりうまく得られていなかったと思います。一言で言うと「終わりがない。」手術のように明確に1件の手術が安全に終わりましたという完了した状態がない。
退院、あるいは転院する所が1つの完了なのかもしれないけれど、完了したという達成感ってあまりなくて、日常の1コマという印象の方が強いです。
→完全にマンツーマンで看護していたら、達成感があったのかもだけど、現実にはチームナーシングだし、交代勤務だし難しい。
訪問看護だったら、マンツーマンだし達成したという感じはありそうだなと思います。

また、他の業務に関してもやるべき最低限のことはもちろんあって、それを時間内にかつ時間の決まっているものはその時間にやっていくことでその都度完了はしているけれど、それもあまり達成感はなかったように思います。抗生剤の投与、インスリンの施注、ガーゼの交換など。

やることがあって、それを完了させていくという状態なので、いっぱい完了させるという場面はあったのに、さくさく終わって嬉しいという感じがあまりなかったのは、なぜなのか。

やることが多すぎる。これが1つありそうです。時間に対してあるいは自分の能力に対して見合わないもしくはぎりぎりカバーできる量のやることがあって、時間に追われながら業務をこなす状態だったので、「1つできた、良し」と逐一達成感を味わう余裕は全然ありませんでした。自分に見合う業務量であれば、達成感があったかもしれないけれど、それを得られるような状況ではなかったということだと思います。私だけが業務量が多すぎると感じていたのではなくて、他の同僚も残業が普通だったので全体として人手が足りていなかったと思います。
未経験の部署に異動したのだから当然と言えば当然の状況です。慣れない業務を必死にこなすというストレスがかかる状況だったことも一因と言えそうです。

入院されているので、当然同じ患者さんを担当することもあるしそうではないこともありますが、毎日の仕事が続いてる、つながっている状態で、手術室と比べると1つ1つの業務ではなくもっと大きな目で捉えても、完了するというよりは、継続して仕事をしていく、患者さんを長いスパンで看ていく方が強かったので(急性期といっても1ヶ月在院することも普通でした)、そういう意味では、達成感を得にくかったと思います。

1.回復志向

病棟の良い所が患者さんと継続して関わることでその回復が見られることにあると思いますが、そこに喜びを感じられないと病棟で働くのはキツイと思います。
私に日に日に回復される患者さんをみて、良かったなと思う感情がなかった訳ではないけれど、そこまでそれを享受する余裕がありませんでした。自分のことで精一杯。
「元気になって良かったね」ってことにあまり心が動かなかったのって、自分に余裕がないこと以外にも何かあるのもしれません。

仮に、自分のスキルが上がった状態(病棟看護師として自立できる)だったら患者さんの回復する姿を一番身近で感じられることにやりがいを感じられるのか?
回復志向的には、めちゃくちゃそのままな感じがします。ケガや病気が良くなる、良くなっていく。
あんまりそれがやりがいって言い切れる位に喜びを感じられないかもしれない。なぜ?私のおかげで良くなった訳ではないからかな?チームの一員として関わったことはあるけれど、直接自分が治した訳ではない。これを言うと身も蓋もないけれど汗(治すのは医者な訳だし)

他には、自分の中で納得いく看護が出来ていないからということも関係していると思います。前述のようにキャパ以上の仕事があるので、必要最低限の看護しか提供していなかったと考えています。すべての患者さんに納得いく看護を提供できる環境というのは現実にはないのかもしれないけれど、自分のスキルがもっとあれば、時間があれば、あるいはマンパワーがあればもっと良い看護が出来るのに、出来ない状況。

理想とする看護がいつでも提供できるゆとりのある病棟だったら、患者さんが元気になることに喜びを感じられるのかなと思いました。
しかし、働くという現実を見た場合、前述のように時間にもマンパワーにも限りはあって、自分のスキルを上げることは出来ても、常に納得のいく看護を提供するのは難しいです。
ときどき自分の考える納得のいく看護を提供できることはあっても常に自分が納得のいく看護を提供できる環境というのはないのかもしれません。仕事である以上、そこを受け入れてうまくやれるメンタリティが必要です。
リアリティショック的なことも多少はあったと思います。全然時間がなくて理想とする看護が出来ない状況。

回復志向的には、必ずしも100%良くなって退院、転院される患者さんばかりではないというのもちょっと関係してそうです。
元に戻ったというよりもとりあえず悪い所をとっただけだったり、ある程度まで治ったけれどリハビリが待っているという状況も多かったです。

自分のスキルが上がった状態でも、患者さんの回復がやりがいって言えるレベルにはならなそうです…。
病棟のやりがいってそれだけではないのだろうけど、1年働いて考えられるのが患者さんの回復、それを支えるという所が大きいと思います。

3.慎重さ

良い面としては、ちゃんと準備したり調べてから実行に移すという部分では病棟でも活かせていたと思います。
責任感もばりばりあるので、よく分からないけど実行に踏み切るということはなかったと思います。

マイナス面としては、自分から心を開いてコミュニケーションがとれる方ではないので、患者さんとのコミュニケーションに問題はなかったですがもっと寄り添って対応できたのではないかと思います。普通に会話はできるけれど、踏み込めないなと感じることが多かったです。無理に踏みこまなくても良いのだけど、もっと心を通わせられる人間っぽい看護がしたかったのだと思います。

4.調和性

あんまり病棟で働いていて活かせていたとかマイナスだったなというのが思いつきません。
けれど、基本的に自分に病棟の知識も技術もないので自分の意見を言う、言える立場ではないと思って自分の気持ちや意見を出すことは諦めていたかもしれません。ちょっと違うなと思ってもその場の空気を壊せないし、言える立場でもない。
PNSだったので2人で動いていましたが、そこでも自分の意見を言うのはやっぱり新人の立ち位置なので難しかったなと思います。

まとめ

資質的には急性期病棟、合ってるよとは言えないかなと思いました。全てがマッチする職場があるとは思いませんが、働く場としてはちょっとしんどいのかもと思います。

責任感や慎重さはうまく活かせる機会はあって、達成欲や回復志向はもっと時間やマンパワーの余裕がありかつ自分のスキルが上がればうまく活かせるのだと思います。
もう少し患者さんとゆっくり関わる時間があれば良いのかなと思います。
そうなると、急性期ではなく慢性期などもう少しゆったりした病棟の方が向いているのだと思います。または訪問看護?

書いていて一番気になったのが、「終わった、出来た」というのが感じにくいことです。患者さんは入院しているので毎日は連続していて、それは当たり前のことだけど、私にとっては達成感が感じられないのがしんどい環境だなと改めて思いました。
看護助手的に働いていた時は、外来だったので、その日の予約患者さんや初診の患者さんを診察したらその日で完結するし、手術も1件1件完了して、毎日が続いている業務ではない。
その日できちんと完結する方が達成感が得られて合っていると思いました。



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